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米国債利回り上昇、次の段階に警戒-フィデリティやアバディーン

  • 利回り曲線のフロントエンドがリスク資産にとって重要との見方
  • 米国債の売りのペースと性質が今後の流れを左右する

新興国市場の投資家は米国債利回り上昇に今のところ対処できているが、こうしたリフレトレードが米国債のより短い年限の部分にまで及べば、これから本格的な打撃を受ける恐れがある。

  成長加速を見込む取引が、米国債市場の長期の部分を揺さぶっている。フィデリティ・インターナショナルやアバディーン・スタンダード・インベストメンツは、利回りが数年ぶりの高水準にまだ達していない残存3年までの債券に警戒の目を向けている。

  イールドカーブのこの部分で利回り上昇が加速すれば、予想を上回るペースの金融引き締めや世界資本の獲得競争激化のシグナルだ。秩序立った新興国資産の売りが、はるかに破壊的なものに変わる恐れがある。

  アバディーンの新興国市場ソブリン債責任者、エドウィン・グティエレス氏(ロンドン在勤)は「米国債利回り曲線のフロントエンドが動き始めるかどうかがより大きな問題だ」とした上で、「これまでのところそこが落ち着いているため、新興国の通貨はそのクレジット市場に比べ影響を受けていない」と指摘した。

U.S. three-year yields remain near record lows

  フィデリティのポートフォリオマネジャー、ポール・グリア氏(ロンドン在勤)は米国債の売りがロングエンド中心でリフレの流れであれば、「米利上げの可能性の高まりを示唆するフロントエンド中心の売りに比べて、市場への影響は穏やかだ」と分析した。

  米国債の売りのペースと性質が今後の流れを左右する。2016年7月に約1.4%だった10年物米国債利回りが18年11月に3.2%に上昇した際には、世界的な好況を追い風に新興国債券のリターンは3.8%を記録することもあった。

  フィデリティのグリア氏は米10年国債利回りが今後2週間に約50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇すれば、「市場は間違いなく苦境に陥るだろう」とした上で、「それが半年かけて徐々に進むならば、より対処可能だろう」と指摘した。

Emerging-market local-currency bond yield rises amid Treasuries selloff

原題:Fidelity and Aberdeen Say Beware Next Leg of Treasury Rout (1)(抜粋)

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