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ユニゾに対し資産売却の凍結などを要請-香港のファンド

更新日時
  • ARCMが24日付で書簡送付、来月3日までに回答を求める
  • 一部の社債は約22円に下落、5月までに200億円の借り換え要請

昨年非上場化した不動産会社、ユニゾホールディングスに対し、香港のヘッジファンドが債権者保護の観点から資産売却の凍結などを求める書簡を24日付で送付した。ブルームバーグが書簡を入手した。

  書簡を送ったのはアジア・リサーチ・アンド・キャピタル・マネジメント(ARCM)。ARCMは2月8日付でユニゾに最初の書簡を送付し、同社の社債を47億円保有しているとした上で、同社が債務超過にあるとの懸念を表明していた。

詳細
  • 債権者保護のために、ユニゾによる資産売却を行わないとの確認
  • 買収目的会社チトセア投資に対するさらなる配当や貸し付けを行わないとの確認
  • チトセア投資向けの短期貸付金2160億円について、ユニゾの会計監査人と監査役が引当金計上を不要と判断した理由の説明

  書簡は3月3日までの回答を要請している。ユニゾはブルームーバーグに対し、担当者不在のためコメントできないとしている。ARCMは、ユニゾをはじめとする関係者に書簡を送ったことは事実と回答した。

  ユニゾは一昨年から昨年にかけて、投資ファンドのブラックストーン・グループなどの買収ターゲットとなり、争奪戦に発展。最終的にユニゾの従業員と米投資ファンドのローン・スターが設立した買収目的会社チトセア投資が総額約2050億円で全株式を取得し、昨年6月に上場廃止となった。チトセア投資にはローン・スターが優先株で550億円出資したほか、1500億円を融資した。

  ARCMはローン・スターにも書簡を送り、ユニゾ買収に関わった関連会社の解散や清算手続きを行わないことの確認を要求した。ローン・スターはブルームバーグに対し、以前入手した会社情報に基づけば、ユニゾには支払い能力があり今後もそうであると確信しており、それと逆の主張には根拠がないと回答した。

  ARCMは最初の書簡で、チトセア投資向けの短期借入金の返済能力の有無について説明を要請したが、今回の書簡で、ユニゾの代理人弁護士と面談し、ユニゾのキャッシュ・フローを原資に配当することが可能との回答があったと明記した。その上で、改めて短期貸付金を返済する資力があるかどうか証拠を示すように要求した。

  ユニゾは足元の社債残高は990億円で、そのほかに金融機関からの借り入れが約1960億円ある。債務返済能力が懸念される中、一部の社債は発行価格100円に対して22円程度まで下落。5月に100億円の社債が満期を迎え、地銀などの取引金融機関に対して5月までに200億円の借り換えを要請している。

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(記述を一部削除して全体をアップデートしました)
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