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デリバティブ評価改ざんか、インフィニティQが投信閉鎖-CIO解任

  • スワップの評価をCIOが改ざんした可能性があると連邦監督当局
  • デリバティブ活用は投信の個人投資家に適さぬとSECはかねて懸念

ジェームズ・ベリサリス氏が創業し、最高投資責任者(CIO)を務めるインフィニティQキャピタル・マネジメントの複雑な投資手段を用いるミューチュアルファンドに初期の問題の兆候が表れたのは、混乱の1年が終わりに近づいた時期だった。

  「インフィニティQダイバーシファイド・アルファ・ファンド(資産額18億ドル=約1910億円)」の投資家らは昨年12月、同ファンドが昨年末をもって外部から新規の資金の受け入れを停止すると伝えるメッセージを受け取った。

  再開し次第あらためて顧客に通知するとしていたが、その日が訪れることは決してなかった。同社は今週に入りファンドを閉じ、ベリサリス氏を解任した。デリバティブ(金融派生商品)のスワップの評価を同氏が改ざんした可能性があると連邦監督当局が懸念を示し、これに対応した格好だ。

  プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社TPGキャピタルの共同創業者で、資産家のデービッド・ボンダーマン氏から資金面で支援を受けていたベリサリス氏にとって、これは状況の急転回を意味する。

  米証券取引委員会(SEC)は、簡素なミューチュアルファンド業界にあって、複雑な仕組みのデリバティブはリターンを押し上げる可能性があるものの、リスクを増大させかねず、評価が難しいという理由で個人投資家に適さないのではないかと案じていたが、今回のケースは問題の核心を突く事案でもある。

  届け出資料によれば、インフィニティQダイバーシファイド・アルファ・ファンドの受益証券のかなりの部分は、米金融・証券サービスのチャールズ・シュワブの顧客が保有していた。

原題:Sudden Demise of $1.8 Billion Fund Points to Long-Feared Danger(抜粋)

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