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市場重視派ブラジル経済相、影響力低下か-石油公社人事に投資家動揺

  • ゲジス経済相の時代が終わりに近づいていると投資家は懸念
  • 22日の市場でブラジル資産は下落-ペトロブラスCEO更迭受け

ブラジルのゲジス経済相は民営化や規制緩和、減税、歳出削減の野心的なプログラムを通じた経済のかじ取りを託され、スーパー閣僚として2019年にボルソナロ政権入りした。

  その2年後、ボルソナロ大統領は自身を経済の門外漢と公然と認めながらも、ますます主導権を握るようになり、ゲジス氏の市場重視の政策から距離を置くようになっている。

  ボルソナロ氏は燃料価格を巡り対立していた国営ブラジル石油公社(ペトロブラス)のロベルト・カステロ・ブランコ最高経営責任者(CEO)の更迭を発表。ゲジス氏の時代が終わりに近づいていることを示唆する人事だとの見方が投資家の間で広がり、22日の市場でブラジル資産は下落した。

  多くの投資家はゲジス氏を介入主義的な政策に傾きがちなボルソナロ氏に対する最後のとりでと見なしている。経済回復が失速し、ボルソナロ氏が2022年の大統領選挙に一段と重点を置く中、ゲジス氏の政治生命を巡り懸念が高まっている。新型コロナウイルス対応の低所得者向け現金給付プログラム終了後にボルソナロ氏の支持率が低下する中、大統領選は苦戦を強いられるとの見方が広がり始めている。

Bolsonaro Stirs New Controversy Allowing Gyms, Salons To Reopen

ゲジス経済相

  MBアソシアドスのチーフエコノミスト、セルジオ・ヴァーレ氏は、ゲジス氏について、「19年にあった力強さをもはや備えてない印象だ」と指摘。「大統領が再選を視野に入れ、物価が上昇し支持率がこれだけ低い中、経済相は最終的に押し切られるだろう」と述べた。

  ペトロブラスが予定していた燃料値上げをボルソナロ大統領が保留にした19年にも同様の対立があり、今回のCEO更迭で政権内でのゲジス氏の地位低下は明白になった。ゲジス氏は市場原理に基づく経済政策の実施で協力を仰ぐため自身と同じシカゴ大学出身のカステロ・ブランコ氏を政権に招いた。仲介に乗り出した19年の対立時とは異なり、ゲジス氏は今回、大統領によるカステロ・ブランコ氏の更迭に沈黙を守った。

BNDES New Chief Executive Officer Gustavo Montezano Swearing-In Ceremony

ボルソナロ大統領(左)とゲジス経済相

Bloomberg

  ゲジス氏に近い政府当局者3人によると、同氏は自身が誇りを持てる経済的レガシーを築く前に辞任したくない意向だ。だが、25日に採決開始予定の緊急法案が政権内での自身の命運を左右すると示唆し始めているという。

  経済省はこの記事の取材に対しコメント要請に応じなかった。

原題:As Bolsonaro Takes the Reins, Brazil Economy Czar Fades Away (2)(抜粋)

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