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米国債利回りは「正しい理由で上昇」-株式強気派が指摘

  • 10年債利回りが2.67%に達するまでは株式が有利
  • 「相場は高いままで利益がそれに追い付いてくる」-マローク氏

電気自動車メーカーのテスラがまたもモメンタム株の下落を主導する中で、一部投資家は11カ月にわたる強気相場が揺らぐのではないかと懸念し始めた。

  過去1週間の債券利回り上昇がさまざまな資産の投資家を神経質にしたのは確かだ。行き過ぎの兆候が見られたテスラ株や仮想通貨ビットコインが23日に下落した。

  しかし広い視点で見ると、金利はまだ相対的に低い。株式益回りは過去の平均の4倍近い水準にあり、エコノミストらが成長見通しを引き上げる中で企業利益は大きく拡大する見込みだ。伝統的な指標に基づくと伸びきって見える株価バリュエーションも正当化される。

  クリエーティブ・プランニングのピーター・マローク最高経営責任者(CEO)は「今の状況を見ると、金利は正しい理由で上昇している」と指摘。バリュエーションが高いから相場は下落するはずだと考える人もいるが、「相場は高いままで利益がそれに追い付いてくるというのが現実になるだろう」と述べた。

  

S&P 500 still holds advantage relative to bonds

  今週は、米国債利回り上昇に伴って非常に高いバリュエーションが正当化できなくなった銘柄が主に売られた。S&P500種株価指数の益回りは10年物米国債利回りを約1.79ポイントを上回っているが、この差は2018年9月以後で最も小さい。

  とはいえ、1962年からのブルームバーグのデータによれば、その間の平均は48ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)であり、1.79ポイントは警戒するような水準ではない。長期的平均と同じになるには10年債利回りが2.67%に達する必要があり、それまでは依然として、歴史的標準に照らし株式が有利ということになる。

  ライアン・ハモンド、デービッド・コスティン両氏らゴールドマン・サックス・グループのストラテジストはリポートで、株式相場は通常、段階的な金利上昇を消化することができ、金利上昇の原動力が金融政策ではなく経済成長である場合は特にそうだと指摘した。株価に影響するのは急激な金利上昇で、ある月内の金利上昇が2標準偏差以上となると株価が下落する傾向があるという。現在これは36bpに相当する。今月の上昇幅は30bp。

Treasury yields catching up to equity gains after divergence last year

  また、S&P500種株価指数構成企業の過去12カ月の利益に基づく株価収益率は32倍だが、アナリストが23%増を予想している今年の利益に基づくに23倍となる。

  データトレック・リサーチの共同創業者、ニコラス・コーラス氏は、「非常に高いように見える米国株のバリュエーションは、今年後半に利益が大幅に回復すれば正当化できる」と最近のリポートで指摘した。

Stock valuations look less stretched amid this year's earnings rebound

原題:Beaten-Up Bulls Point to Rates Rising for ‘Right Reasons’ (1)(抜粋)

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