, コンテンツにスキップする
Photographer: Akos Stiller/Bloomberg
cojp

マネクスG株がビットコイン連動、4カ月で3倍-安過ぎたと社長

更新日時
  • 年初来上昇率はTOPIX構成銘柄で2位、仮想通貨ブームで好調
  • コインチェックは態勢強化済み、収益減っても赤字出にくい体質に
Cables inside a draw housing graphics processing units (GPU) used to mine the Ethereum and Zilliqa cryptocurrencies at the Evobits crypto farm in Cluj-Napoca, Romania, on Wednesday, Jan. 22, 2021. The world’s second-most-valuable cryptocurrency, Ethereum, rallied 75% this year, outpacing its larger rival Bitcoin.
Photographer: Akos Stiller/Bloomberg

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

仮想通貨交換業のコインチェックを傘下に抱えるマネックスグループの株価がビットコインの急騰が始まった昨年10月以降、歩調を合わせるように上昇してきた。ビットコイン価格は一時下げに転じるなど変調の兆しもあるが、マネクスGの松本大社長はコインチェックのコスト改善を進めたとして、仮想通貨ビジネスの持続可能性に自信を示している。

Monex Group Inc. President And CEO Oki Matsumoto Interview

マネックスグループの松本大社長(2018年5月撮影)

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  マネクスGの株価は24日終値で913円と4カ月で3倍近くとなった。松本社長は18日の取材で「株価はマーケットが決めることだが、もともとが安過ぎた」と指摘。ここ最近の決算で国内証券業務のほかに仮想通貨業務、米子会社トレードステーションと3事業で稼いでいる実態が投資家に浸透、主に国内証券の業績で付いていた株価が再評価されてきているのではないかと語った。

  実際、証券会社で構成するTOPIX証券・商品先物取引業指数は4カ月間で24%の上昇にとどまる。グループ内に仮想通貨事業を持つSBIホールディングス株は同16%、GMOインターネット株は19%の上昇で、マネクスGは突出。24日時点でマネクスG株は全TOPIX構成銘柄のうち年初来上昇率2位、株価純資産倍率(PBR)は2.95倍まで上がっている。

マネックスの株価はビットコインとともに急騰

  マネクスGの2020年10ー12月(第3四半期)連結税前利益は48億円で、うち仮想通貨を扱うクリプトアセット事業が24億円と半分を占めた。ビットコイン市場の活況を背景に売買時の手数料収入が伸びたことなどが要因。同事業見通しについて、松本社長はブームの前にコインチェックの態勢強化とコスト削減を済ませたとし「取引量が下がって収益が減っても、そんなに赤字が出ない体質になっている」と話す。

  日本格付研究所(JCR)の阪口健吾アナリストは、マネクスGについて「(仮想通貨の)価格が下がって取引が盛り上がらないとなると収益も伸びないという話になるのだろうから、今回の動きをもってクレジット的にポジティブだとは言いにくい」と指摘。一方で「仮に取引が盛り上がらないところでもそれなりのボリュームを確保できる状況になれば、収益源の多様化として捉えることはできる」とも述べた。

  昨年12月から2倍余り値上がりしているビットコイン価格は22日(米国時間)、この1年間に株価が急伸した銘柄とともに売りの勢いが加速する中で下落し、一時5万ドルを割り込んだ。23日(同)には18%下落する場面もあった。24日(日本時間)15時56分現在は5万ドル前後でもみ合う展開となっている。

  ビットコインの急落を受けて24日のマネクスG株は一時11%安の869円まで下落したが、終値で900円台を回復した。SMBC日興証券の原貴之アナリストは22日付リポートで、同業他社に比べ営業レバレッジの高い収益構造であるマネクスGの株価は「ビットコインの価格と連動する値動きを見せている」と指摘。市場環境を踏まえて目標株価を210円から850円に引き上げたが、株価は足元でその水準を上回っている。

(マネクスGの株価やビットコイン価格を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE