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2月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:ハイテク株に売り、米国債利回りは上昇-商品ほぼ全面高

  22日の米金融市場では、バリュエーション懸念でハイテク株が下げた一方、商品相場は堅調、米国債利回りが上昇した。新型コロナウイルスの打撃を受けた世界経済が回復に向かう中、市場は経済成長とインフレの加速を織り込む過程にある。

  • 米国株は続落、バリュエーション懸念でハイテク株に売り
  • 米国債利回りは上昇、ベアスティープニング進行
  • ドルは3日連続安、商品高で資源国通貨は上昇
  • NY原油は大幅反発、需給逼迫見通しで-ブレント65ドル台
  • 金が続伸、ドル安やインフレ上昇見通しで買い

  S&P500種株価指数は前営業日比30.21(0.8%)下げて3876.50。この1年で最長の5営業日連続安となった。エネルギー株と金融株が上昇し、ダウ工業株30種平均は27.37ドル(0.1%)高い31521.69ドル。ナスダック総合指数は2.5%下落。割高なグロース銘柄が敬遠された。

  商品相場はほぼ全面的に堅調。銅相場は9年ぶりに1トン当たり9000ドルを超え、2011年に記録した過去最高値に接近した。世界的に経済が回復するにつれ、供給ひっ迫が深刻化するとの見方が背景にある。

  CUNAミューチュアル・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、スコット・ナップ氏は「金利上昇の環境ではデュレーションの長い資産が最も打撃を受けやすい」と指摘。「金利が急降下する局面で相場上昇を率いた銘柄が、今度は金利上昇の局面で一番打撃を被りやすくなる」と説明した。

  外国為替市場ではドルが3日連続で軟調。金利の先行きを見極めようと、市場は23日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言に注目している。ブルームバーグ商品スポット指数は2013年以来の水準に上昇。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルは18年以来の高値に押し上げられた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、0.1%下落。ニューヨーク時間午後4時25分現在、ドルは対円で38銭(0.4%)安い1ドル=105円7銭。昨年11月以降で最長の4日連続安となった。トレーダーによれば、105円近辺では日本勢からの買いが入る可能性が高い。ユーロは対ドルで0.3%高い1ユーロ=1.2152ドル。

  底堅い米株式相場の影響で、午後の米国債市場ではベアスティープ化が進んだ。アジア時間では5年債から30年債にかけて利回りが軒並み数カ月ぶりの水準に上昇する場面もあったが、米国の午前の取引では先物にまとまった買いが入ったこともあり、アジア安値から一時的に相場は持ち直した。

  10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の1.367%。この日の最高水準となった1.393%は、2020年2月以降超えられていない。超長期債の発行に関するイエレン米財務長官の発言に対し、長期債の利回りは反応が薄かった。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。主にワクチン普及で景気がこの夏回復し、世界で需給が急速に逼迫(ひっぱく)するとの見方が広がった。ゴールドマン・サックスはロンドンICEの北海ブレントが数カ月以内に75ドルに達する可能性があると指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は2.25ドル(3.8%)高の1バレル=61.49ドルで終了した。同限月はこの日が最終取引日だった。北海ブレント4月限は2.33ドル高の65.24ドル。上昇率は3.7%と1月上旬以来の高さだった。

  金スポット相場は2営業日続伸し、先週つけた7カ月ぶり安値からの回復が続いた。株式相場の軟調やインフレ率上昇見通しの高まり、ドル安などを受け、金の投資妙味が高まった。

  ニューヨーク時間午後3時19分現在は前週末比1.3%高。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は1.7%高の1オンス=1808.40ドルで終了。

原題:Tech Drags Nasdaq 100 to Three-Week Low; Oil Jumps: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Slips for 3rd Day; Yields Rise Before Powell: Inside G-10(抜粋)

Treasuries Bear-Steepen; 5- to 30-Year Yields Extend Climb(抜粋)

Oil Surges as Investors Bet Commodity Demand to Take Off(抜粋)

Gold Extends Rebound on Wavering Dollar, Inflation Concerns(抜粋)

◎欧州市況:株下落、コロナ禍の勝ち組売られる-ドイツ債上昇

  22日の欧州株は下落。投資家は新型コロナウイルス禍での勝ち組銘柄を手放した。英国でロックダウン(都市封鎖)の緩和に対する楽観から旅行株が買われ、1年ぶりの高値となった。

  ストックス欧州600指数は0.4%下落。一時は1.3%安まで下げていた。テクノロジーやパーソナルケア、公益事業といったディフェンシブおよび成長セクターの銘柄を中心に売りが広がった。一方、ジョンソン英首相が6月21日からの経済の完全な再開を計画していることが明らかになると、旅行株は急伸した。

  英国のFTSE250および100指数はいずれも下げ幅を縮小した。ジョンソン首相は4月半ばからイングランドの一般店舗やホスピタリティー産業の屋外営業を再開する意向を示した。小売りやレストラン、パブ運営企業、航空会社、ホテルはいずれも上昇した。一方、フードデリバリーや在宅勤務関連用品、決済企業といったロックダウンによる恩恵を受けた企業の株価は下落した。

  CMCマーケッツのチーフ市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「経済の再開に対する楽観は、コロナ禍が最も有利に働いた分野に打撃を与えているようだ」と指摘した。

  欧州債市場では、ドイツ30年債利回りの1日当たりの変動幅が昨年11月9日以来最大となった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が長期債の名目利回りを注視していると発言すると、急激なブルフラット化の動きをもたらした。

  イタリア債のパフォーマンスはドイツ債を下回り、両国債のイールドスプレッドは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大した。

  英国債は上昇。10年債と30年債のイールドカーブは0.5bpスティープ化し、スプレッドは57bpとなった。

主要国債の利回り 
ドイツ10年債利回りは4bp低下のマイナス0.35%
イタリア10年債利回りは3bp低下の0.59%
フランス10年債利回りは4bp低下のマイナス0.10%
英10年債利回りは3bp低下の0.67%

原題:European Stocks Drop With Tech as Travel Surges on Reopening Bet(抜粋)

Lagarde Remark Bull Flattens Euro-Area Curves; End-of-Day Curves(抜粋)

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