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イエレン、パウエル両氏はフロスを警戒-景気刺激策を推進も

イエレン米財務長官とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、市場の高揚感を高めている景気刺激策を推進しながらも、金融市場のフロス(泡)の兆候を警戒しているようだ。

  イエレン長官は18日、経済専門局CNBCの番組で投機熱の可能性について問われ、「非常に注意すべきセクターがあるかもしれない」と答えた。

  17日に公表された1月26、27両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨では、FRBのスタッフが金融の安定性を巡るリスクについて「注目に値する」と指摘していたことが分かった。事情に詳しいFRB当局者によると、パウエル議長はこの見解に同意している。

Financial conditions loosen as markets boom

  政策当局者は難しいジレンマに直面している。超緩和的な経済政策が金融市場の行き過ぎを促進する可能性があることを認識しながらも、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた経済は深い穴に落ち込んでおり、大規模な支援が必要だとも考えている。

  現在6.3%の失業率については、職探しを諦めた人やパートタイムに甘んじている人を考慮に入れれば、実際には10%に近いとの見解をイエレン、パウエル両氏は最近示している。 

Powell, Bernanke & Yellen Speak At ASSA 2019 Annual Meeting

パウエル議長とイエレン長官

撮影:Elijah Nouvelage / Bloomberg

  イエレン長官は22日、ニューヨーク・タイムズ紙主催のウェビナーで、バイデン大統領が推進する1兆9000億ドル(約200兆円)規模の財政支援パッケージをあらためて支持。経済がパンデミックから長期にわたり悪影響を受けないようにするためには支出が必要だと主張した。一方、パウエル議長は23日の上院銀行委員会での証言で、超緩和的な金融政策を維持する姿勢を表明するとみられている。

  国際通貨基金(IMF)金融資本市場局のトビアス・エイドリアン局長とファビオ・ナタルッチ副局長は1月27日のブログで、「投資家が継続的な政策支援を予想しており、市場には自己満足感がまん延しているようだ」と指摘。恐らく長期金利の上昇継続に反応して、金融市場で急落が起き、経済が不安定になるリスクが高まっていると警告した。

  財務長官ならびに金融安定監視評議会 (FSOC)議長として、イエレン氏は金融市場の過剰な投機やレバレッジへの対応策を強化する機会がある。

  大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたことがある、コロンビア大学のグレン・ハバード教授は2月18日のウェビナーで、金融システムの中で「穴がある場所について考えるようイエレン長官に促したい」と発言。「危機が間近に迫っているわけではない」としながらも、「長期にわたり金利を非常に低い水準に維持するのなら、フロスに気を付ける必要がある」と話した。

原題:
Yellen, Powell Wary of Financial Froth While They Push Stimulus(抜粋)

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