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米で緊迫の3連休-天然ガス価格急騰でトレーダーが現金確保に奔走

  • リーマン危機以来となる土曜午前の電話会議で対応したグループも
  • スポット価格急騰で市場参加者に求められる証拠金額が急激に膨らむ

2月13-15日の米国の3連休中、天然ガスのトレーダーらは電話で緊急対応に追われていた。追加の現金を早急に手だてしなければならなくなったためだ。

  米中部では気温が大幅に下がり始め、天然ガス価格は誰も想像できなかった300倍の水準に跳ね上がった。米国で史上最悪のエネルギー危機の一つの前触れだった。その後、異例の寒波の中で数百万世帯が数日間にわたって停電に見舞われた。

  だが、比較的小規模で目立たない天然ガス実物市場のトレーダーらは13日、非常に大きい一つの問題に集中していた。ボラティリティーの高まりを理由に取引所から追加の証拠金を求められたのだ。16日までに現金を調達できなければポジションの手じまいを余儀なくされ、一部では巨額の損失に直面する恐れもあった。

  こうした状況の中で業者らは昼夜を分かたず会議に追われ、あるトレーダーのグループは2008年のリーマン・ブラザーズ危機以来となる土曜日午前の電話会議を開いた。15日月曜日は祝日のため米国内銀行の窓口は開いていない。このため一部の市場参加者は取引所への追加証拠金支払いで欧州の親会社に支援を求めた。異なる通貨で現金が支払われる結果となったが、何とか乗り切ったという。

  「1998年と99年の中西部の電力価格急騰、2000-01年のカリフォルニア州の危機など、多くのことを経験してきた」と語るガス・電力取引会社マーキュリア・エナジー・アメリカのガス・電力取引責任者コーディー・ムーア氏は、「今週ほど広範囲で衝撃的なものはなかった」と振り返る。

For several days, spot prices in Oklahoma and Louisiana went haywire

  テキサスの電力市場トレーダー、ブライアン・ラバートゥ氏は価格が「暴走」しそうだと予測していたが、その後、それは控えめな表現だったことが判明した。天然ガス価格は一部の地域で一時100万BTU(英国熱量単位)当たり1250ドルに急騰。テキサス州では電力価格が上限の1メガワット時9000ドルに達し、寒波による暖房需要の急増に対応するため州の電力事業者が計画停電を余儀なくされるなど、電力・ガス市場で最も記憶に残る週の一つとなった。

  あるトレーダーによれば、天然ガスのスポット価格急騰で、小規模の市場参加者に求められる証拠金は通常の10万ドルから100万ドルに膨れ上がった。より規模の大きい業者は数千万ドルの調達を余儀なくされた。

Oil Rallies as Texas’ Wintry Weather Seen Curbing Shale Supplies

米テキサス州ポートアーサーの製油所

Photographer:ルーク・シャレット/Bloomberg

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原題:Gas Traders Pleaded for Cash as Texas Cold Upended Market (1)(抜粋)

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