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米株投資の熱狂冷めず、「バブル」警告もどこ吹く風-景気回復期待で

  • S&P500種、昨年3月から75%上昇-1930年代以来の好調ぶり
  • 企業の自社株買いが急増、株式ファンドへの資金流入加速

米国人の株投資熱がさらに高まりつつある。熱狂的なデイトレーダーから堅実な機関投資家に至る誰もが株式市場にますます熱中している。

  株式ファンドは過去に例を見ないペースで新規資金を呼び込んでおり、ヘッジファンドは株式のポジションを過去最高水準に引き上げた。企業自体が大口の買い手として再浮上し、自社株買いは1年前の2倍となった。

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  こうした状況は、政府の支援と新型コロナウイルスワクチンに支えられ、景気回復への信頼感が高まりつつあることを浮き彫りにしている。主に低位株とオプション人気の高まりがバブルに関する連日の警告の根拠となっているものの、強気のポジショニングが株高をしっかりと支えている。

  S&P500種株価指数は昨年3月の安値から75%上昇し、1930年代以来最良の強気相場となっている。

Bull Market Rankings

S&P 500 has best start to a bull market since 1930s

Source: Bloomberg

  ジェームズ・インベストメント・リサーチのマネーマネジャー、ブライアン・カルペッパー氏は「株式投資について、誰もが前進あるのみと思っている。そうなった原因が群集心理であれ、取り残されたくないという不安であれ、いずれにしてもそれが現在の状況だ」と述べた。

  強気相場サイクルの中央値は5年だが、今回のサイクルは前回の弱気相場で底を付けてからまだ11カ月だ。だが、現行サイクルに入ってからの期間は短くても、上昇ペースは速い。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)が行った今月の調査では、大多数の運用担当者が現在の強気相場は遅い段階にあるとの見方を示した。

ファンドマネジャーは積極的にリスクテーク-BofAの顧客調査

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの米SPDR上場投資信託(ETF)事業のチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「まだバブルの水準だとは思っていないが、投資家が株やリスク資産に大賭けしていることを示す危険信号が幾つか点灯しているのは間違いない」と語った。

  投資家はその危険をまだ察知していない。インフォーマ・ファイナンシャル・インテリジェンス傘下のEPFRがまとめたデータによると、米国株に的を絞ったファンドに先週流入した資金は360億ドル(約3兆8000億円)と、過去20年余りで最大の流入となった。

  ヘッジファンドは強気投資を拡大する一方で、弱気投資を縮小している。ゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジ部門の集計データによると、ショートポジションに対するロングポジションの比率を踏まえたリスク志向の指標であるネットレバレッジは今月に入り記録的な水準に達した。

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原題:Bubble Warnings Go Unheeded as Everyone Is a Buyer in Stocks(抜粋)

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