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株安時のETF買い、日銀が連日見送り-実施条件を弾力化か

  • TOPIX午前下落率は18日が0.54%、19日は0.76%
  • 株安の局面では従来より下落率が大きくなる可能性-大和証

日本銀行は19日、日本株の上場投資信託(ETF)買いを見送った。TOPIX(東証株価指数)の午前終値時点での下落率は0.76%だった。昨年2月の新型コロナウイルスショックで株価が急落して以降、下落率が0.5%以上だった場合に実施しなかったのは、0.54%下げた18日に続いて2日連続。買い入れを見送った日の午前の下落率としては最大となる。

  日銀が1回当たりの実施する買入額は1月に501億円と、昨年12月までの701億円から縮小している。日銀は3月の政策点検に向けて、規模の縮小に続き、買い入れ頻度でも弾力化のシグナルを出した格好だ。

  市場は、規模の縮小を受けて買い入れの弾力化をある程度織り込んでいた面はある。ただ大和証券の阿部健児チーフストラテジストは、来週以降の株式相場が下落した際には日銀の下支え期待が後退するため、「下落率が従来より大きくなるかもしれない」と予想した。

日銀のETF1日当たり買い入れ減額についてはこちらをご覧ください

  今回の発表で、買い入れの頻度を少なくするルール変更があったことも推察できる。東海東京調査センターの鈴木誠一マーケットアナリストは、日経平均株価が3万円以上であれば見送るといった実施条件を加えたことなどが考えられるとみる。

  日銀は3月の政策点検に向けて、株式相場の反応を試している可能性もある。ニッセイ基礎研の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、「買い入れ柔軟化に対して内部や外部で様々な意見があるため、証拠集めのための実験しているのではないか」と話した。

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