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米国債売り、MBSのヘッジが増幅させる可能性低い-JPモルガン

  • 住宅ローン証券の投資家基盤がかつてとは異なる
  • ファニーメイとフレディマックのMBS保有は減少

住宅ローン担保証券(MBS)の投資家によるヘッジ活動が今の米国債売りを増幅させる可能性は低いとJPモルガン・チェースのアナリストらはみている。

  金利上昇局面ではMBSのデュレーション(平均回収期間)が大幅に長期化し得る。その場合MBS投資家は保有している米国債を売ることでバランスを取ろうとするが、これが結果的に利回りをさらに上昇させることになる。エージェンシーMBSのデュレーションは昨年、2008年以降で最も短くなった後、現在は長期化している。

  しかし、かつてはファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が膨大なMBSポートフォリオを保有し積極的にヘッジしていたが、現在のMBS市場での最大級のプレーヤーである連邦準備制度やノンバンクのサービサー(債権回収業者)などはヘッジをしない。

  アナリストのジョシュア・ヤンガー、ニコラス・マシウナス両氏は、MBS投資家のヘッジの影響を考慮する際、問題になるのはMBSの残高よりもむしろ、誰がそれを保有しているかだと指摘。これを踏まえ、全体的なヘッジ活動の見通しは「かなり穏やか」で、かつてのような売り増幅が繰り返される公算は小さいと分析した。

  例えば、03年にMBSの20%余りを保有していた連邦機関の保有比率は現在1.5%にすぎない。また、ヘッジを活用していた大手銀行はサービサー業務を離れ、ヘッジをほとんどしないノンバンクがこれに取って代わっている。銀行がサービサーを務める住宅ローンの割合は16%と、14年の40%から低下している。

Mortgage universe duration surges amid rate sell-off

原題:Mortgage Hedgers Won’t Add Fuel to Rates Fire, JPMorgan Says(抜粋)

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