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目が離せない米5年債利回り、メルトダウン警戒ライン0.75%-みずほ

規模21兆ドル(約2221兆円)の米国債市場の中で最も目を光らせて警戒する必要があるのは、世界的なベンチマークである10年債ではなく、リフレトレードで売りを浴びている30年債でも、インフレ連動国債でもない。現在0.57%近辺にある5年債利回りが0.75%に上昇する脅威だと、みずほインターナショナルのマルチ資産戦略責任者、ピーター・チャットウェル氏は指摘した。

  この水準の5年債利回りは、世界中の金融市場に浸透した投機の熱狂を吹き飛ばしてしまうのだという。「メルトダウンなしに超えることができない重要な一線だ」とチャットウェル氏は指摘。「今緊張が高まっていると考えるなら、4-6月まで待ってみるといい。その頃には経済成長が猛烈な勢いで盛り返してくるだろう」と述べた。

Five-year Treasury yields climbing to 0.75% could spur meldown, Mizuho says

5年債利回り推移

出所:ブルームバーグ

  新型コロナウイルスのワクチン普及と1兆9000億ドル規模の米経済対策への期待を市場が織り込む中、世界の国債市場は年初からのパフォーマンスが2013年以来の不調に甘んじている。チャットウェル氏はこうした米国債の中でも、5年債利回りを警戒するべきだと話す。

  同氏によれば5年債利回りは、米金融政策当局が緩和的とも引き締め気味とも考えない中立的な政策金利を推測する上で最も適した市場の目安だ。つまり5年債利回りが0.75%に上昇するということは、その他の条件が変わらないと仮定して、コロナ禍から経済が回復過程にある中で金融環境を引き締めることになりかねない。同時にそれは、企業や政府の借り換えブームが終了する可能性を意味する。

  一方で、こうした金融環境の引き締めリスクに対応するために、米連邦準備制度理事会(FRB)が存在するのは明白だ。危険水準を特定するのは科学というより芸術に近い。米経済の成長が加速しても、ドルが比較的弱く、インフレ調整後の金利が抑制されるなら、リスク資産は5年債利回り上昇に耐えられるだろうと、チャットウェル氏は述べた。

原題:Five-Year Treasury Yield Leaves Mizuho Sweating ‘Meltdown’ Risk(抜粋)

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