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FRBスタッフ、パウエル議長説明より金融リスクに強い懸念示唆

更新日時
  • 議長はリスクをわずかと指摘、スタッフは顕著と認識-議事要旨
  • パウエル議長はスタッフの全体的評価には同意していた-当局者

1月26、27両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、連邦準備制度理事会(FRB)のスタッフが金融の安定性を巡るリスクについて、パウエルFRB議長が公に表明した認識よりも強い懸念を示していたことが分かった。

  パウエル議長は同月27日のFOMC終了後の記者会見で、全体的な金融安定の脆弱(ぜいじゃく)性は「わずか」だと述べた。一方、FRBのスタッフは同会合でのプレゼンテーションでさほど楽観的でない評価を示し、脆弱性が総じて「注目に値する」と指摘していたことが今月17日に公表された議事要旨で明らかとなった。

Powell And Mnuchin Testify Before Senate Banking Committee

パウエルFRB議長

Photographer: Susan Walsh/AP Photo/Bloomberg

  FOMC議事要旨には、スタッフは「資産のバリュエーションの圧力は高まっていると認識」しているとあり、リスクの評価としては最も高いものだった。

  事情を知るFRB当局者によると、パウエル議長はスタッフの全体的評価に同意しながらも、FOMCで示されたエコノミストの詳細なアプローチよりも大まかに記者に話していたという。

Stock prices surge on back of Fed stimulus

  金融安定リスクに関するFRBの評価は、当局の金融政策スタンスと金融規制アプローチを決める上で一定の役割を果たす可能性があり重要だ。当局が金融システムの脆弱性が高まっていると判断すれば、銀行規制を強化するか、行き過ぎを抑制するため利上げにまで踏み込むことも考えられる。

  FRB当局者は先月の会合で、新型コロナウイルス禍に見舞われた経済と金融市場への支援を近い将来に引き揚げたい考えは示さず、大規模債券購入の縮小開始のための条件が満たされるには「しばらく」時間がかかると予想していた。

  ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウス氏らは17日の顧客向けリポートで議事要旨について、「スタッフによるプレゼンテーションの後、金融安定を巡って当局者が活発な議論を交わし、さまざまな見解が示されたことを示唆するものだ」との分析を明らかにした。

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原題:
Fed Staff Suggest More Worry Over Financial Risk Than Powell (1)(抜粋)

(最終段落にエコノミストの分析を加えて更新します)
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