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長期金利0.1%に上昇、2年3カ月ぶり水準-米金利高や日銀点検警戒

更新日時

債券相場は下落。長期金利は2年3カ月ぶり水準に上昇した。景気対策によるインフレ上昇観測や新型コロナウイルスのワクチン接種の進ちょくを受け、米長期金利が上昇していることが背景。日本銀行が3月の金融政策決定会合で行う政策の点検に対する警戒感も売り材料になった。

  新発10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)高い0.10%と、2018年11月21日以来の水準に上昇した。前日の米国市場で米10年物国債利回りが3bp高い1.30%程度に上昇した流れを引き継ぎ、売りが優勢となった。

  BofA証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは「米長期金利上昇に加え、日銀が3月点検で何をやるか分からないので怖くて債券を買えない状況だ」と指摘。0.1%を超えてどんどん上昇することは想定されず、ある程度押し目買いが入ると思われるとしながらも、「引き続き3月点検を巡る不透明感から買いづらさは残る」としている。

新発10年物国債利回り

  米長期金利の上昇に加え、日銀が3月18、19日の決定会合で行う政策点検で長期金利の許容変動幅を拡大するとの思惑も債券売りにつながった。黒田東彦総裁は金融緩和継続のための枠組み強化を行った18年7月の会合後の会見で、同変動幅を「おおむねプラスマイナス0.1%の幅から上下その倍程度」に拡大すると表明。長期金利は同年10月に一時0.155%まで上昇した。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「日銀の政策点検を前に、節目の水準を試しに行く売りが一部の投資家から出たのではないか」と指摘。米長期金利が1.3%を超えてどんどん上昇するのでなければ、10年債利回りが「0.1%を大きく超えて上昇することはないのではないか」との見方を示した。

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.120%-0.080%0.100%0.495%0.675%0.720%
前日比+0.5bp+0.5bp+1.0bp+1.0bp横ばい+0.5bp
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