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クレジットETFのショート、昨年3月のコロナ危機以来の水準に

  • スプレッド縮小とデュレーションリスクで需要後退
  • 最大規模のETFからは今年に入って約60億ドルが流出している

投資家は米社債に投資する上場投資信託(ETF)のショートポジションを積み上げている。金利が上昇しスプレッドが縮小しているためだ。

  IHSマークイットのデータによると、最大規模(480億ドル=約5兆800億円)の「iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF(LQD)」の投資口数に対する空売りの比率が15%超と年初の5.9%から増えている。これは新型コロナウイルス感染拡大に直面した投資家が現金確保のために比較的高格付けの社債を売却した昨年3月以来の水準。

  現在は新型コロナワクチンの接種が始まるとともに経済活動の再開も視野に入り、投資適格級社債と米国債のスプレッドは急速に縮小している。またリフレトレードで長期の米国債利回りが1年ぶり高水準となる中、LQDの金利に対する比較的高い感応度(デュレーション)への懸念が再燃した。ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートは、高格付け社債のリスクリワードは魅力が低下しているようだと述べた。

  同社のシニアグローバル市場ストラテジスト、サミーア・サマナ氏は、弱気要因は「スプレッドはここしばらくで最もタイトな水準に近く、金利は上昇する見通し」であることだとした上で、強気の要素は「社債にとって良い環境が続いてること」だが、その場合もリターンは小さいと指摘。「全てがうまくいってもリワードは小さく、特に金利が急上昇したり経済活動再開が中断したりすればかなりの下落余地がある」と分析した。

  LQDは昨年3月後半に付けた安値から27%余り上昇しているが、年初来では約3.2%下落。今年に入ってから約60億ドルが流出している。

LQD short interest rises as outflows build

原題:
Short Interest in Biggest Credit ETF Jumps to Covid-Panic Level(抜粋)

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