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ECB、「ブラウン債」で方針転換も-炭素集約型産業のリスク考慮へ

  • 資産購入プログラムで炭素集約型産業のリスクを考慮する可能性
  • 銀行から受け入れ可能な資金供給の担保や債券購入プログラムに影響

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が掲げる気候変動対応の野心的目標実現にどのように着手するかについて、ECB当局者の間でようやく合意が形成されつつある。

  ラガルド総裁の目標追求と、ECBの物価安定のマンデート(責務)をどのように調和させるべきか1年余り議論が続けられてきたが、政策担当者らは一致点に近づいている。

  温暖化対策などの取り組みに特化した資金を調達する「グリーン債」の積極的な買い入れという意見の分かれる選択肢ではなく、資産購入プログラムで炭素集約型産業のリスクを考慮する対応となる可能性が高い。

  グリーン債ならぬ「ブラウン債」に関するECBの方針転換は、銀行から受け入れ可能な資金供給の担保や、債券購入プログラムにも影響を与える可能性がある。世界で最も大量の温室効果ガスを排出する一部企業の資金調達を助けているとして、環境活動家らから批判されてきた数十億ユーロ相当の民間セクター資産がブラウン債には含まれる。

  ECBの政策委員会メンバー、フランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁は先週、ECBの資産購入が地球温暖化を抑制するコミットメントに合致する証券を選好する方向に傾斜し、リスク管理で気候変動リスクも考慮する可能性があると示唆した。同総裁の案はこれまで説明された中で最も包括的な提案の一つだ。

  ECBの元当局者でオックスフォード・エコノミクスのジェームズ・ニクソン氏は「環境配慮型への移行に必要とされるかなり大規模な投資のファイナンスにECBが積極的に関与する状況には程遠いだろう」と指摘した。

Purchase Tally

Vast amount of debt on ECB balance sheet was issued by governments

Source: ECB

原題:ECB Converges on Green Policy as Activists’ Patience Wears Thin(抜粋)

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