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ことしの日本株、複写機や時計などオールドジャパンが下位から上位に

電気自動車や暗号通貨が注目を集める中、複写機や時計などの昔ながらのテクノロジー銘柄が主導する形で日経平均株価はバブル期以降の戻り高値を更新した。

  事務機器メーカーのコニカミノルタ株は年初来で約5割上昇。昨年は新型コロナウイルス感染拡大で在宅勤務が推奨されペーパーレスへのシフトが進み、株価は45%下落。日経平均の採用銘柄でワーストパフォーマーの1つだった。同様に、ニコンシチズン時計も昨年の収益率下位10銘柄から上位10銘柄に浮上した。

  シンガポールを拠点とするアシンメトリック・アドバイザーズのアナリスト、ティム・モース氏は、敬遠されてきた銘柄と正常化銘柄に最も勢いがあるとメモに記述した。多くの「オールドジャパン」銘柄は、パンデミック収束後に利益が回復するはずにもかかわらず、評価は過去最低水準にまで落ちていたと指摘した。

  モルガン・スタンレーMUFG証券は17日、昨年5月に投資判断を「アンダーウエート」に引き下げたコニカミノルタ株を「イコールウエート」に引き上げた。日本の精密機器セクターに対する見方も「コーシャス(慎重)」から「インライン」に引き上げ、同業のリコーなどの目標株価も引き上げた。

  同証券アナリストの⼩野雅弘氏らは各社で想定以上に収益体質が改善し、印刷量がコロナ前の⽔準に戻らなくても、利益⽔準では回復する確信が⾼まったとリポートに記した。

  インターネット以前の技術と並んで、石油にも投資家の食指は伸びている。資源開発の国際石油開発帝石の株価はことし4割の急上昇を記録した。昨年は51%の下落だった。

  世界的に景気回復と景気循環型株に注目が集まっていることから、現代世界の銘柄に人気がないというわけではない。マネックスグループの株価は仮想通貨の上昇により年初来約3倍になり、TOPIX(東証株価指数)のうち上昇率上位。ことしのジャスダックでの上位CAICAや、東証2部のリミックスポイントも同様の理由で上昇している。

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