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元ミレニアムのファンド、インドネシアとシンガポール通貨に強気

  • ルピアは今年最大4%上昇-EVバッテリー材料の生産ブーム見込む
  • シンガポール・ドル、今年最大8%高も-コロナワクチン接種加速で

ミレニアム・マネジメントからスピンアウトしたマクロヘッジファンドがインドネシア・ルピアとシンガポール・ドルに強気のポジションを積み上げている。両国の政策措置がそれぞれの通貨を押し上げるとみている。

  シンガポールに本社を置き運用資産が10億米ドル(約1060億円)近いモジュラー・アセット・マネジメントのジミー・リム最高投資責任者(CIO)は、インドネシアが電気自動車(EV)生産に欠かせない国としての立場を強めることで、ルピアが今年最大4%上昇すると予想。また、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むシンガポールの通貨が値上がりする一方で、タイ・バーツとフィリピン・ペソは弱含むとみている。

  インドネシアはEVに使われるリチウムイオン電池の材料であるニッケルの生産で世界トップクラス。バッテリー用ニッケルは向こう5年、供給が制約される可能性が高く、リム氏はインドネシアで生産ブームが起きるとみている。ブルームバーグNEFの予測によると、同国は2025年までに生産能力を3倍余りに拡大することが可能。18年9月から今年1月下旬までにEVとバッテリー生産向けに国外から集めた直接投資は220億米ドル。これがルピア需要を生み、経常収支を改善させるというのがリム氏の見立てだ。

  シンガポールについては、6月末までに全成人へのコロナワクチン接種を完了できるとリム氏は想定。また、同国がファミリーオフィスからの資金集めに積極的で、欧米やタイ、フィリピンからの資金流入が一段と増える可能性があるため、シンガポール・ドルが今年最大8%上昇し1米ドル=1.22シンガポール・ドルに達するとの見通しも示した。

  モジュールは20年初めにミレニアムから分離した。リム氏はミレニアム入りする前、ブルークレスト・キャピタル・マネジメントJPモルガン・チェースに在籍していた。

原題:Millennium Spinoff Fund Bets on Indonesia, Singapore Currencies(抜粋)

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