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日銀政策点検、債券弱気派失望させる可能性-公式文書の分析が示唆

  • 日銀のウェブサイトから400余りの声明文をスキャンし単語を解析
  • 利回り曲線スティープ化を積極的に探る可能性「ゼロ」との指摘も

日本銀行が来月公表をめどとする政策点検が債券利回り上昇につながると期待する投資家は、冷静になる必要があるかもしれない。少なくとも声明など日銀が公式文書で用いた表現を分析すると、そうした見方が導き出される。

  ブルームバーグは日銀のウェブサイトから400余りの声明文をスキャンし、単語を解析。2010年からの政策発表や月報、展望報告、議事要旨などでの肯定的および否定的な言葉の使用頻度に基づきセンチメント指数を作成した。

  この指数は今年1月、再びマイナス圏に低下。昨年12月はゼロを上回ったが、これを除けば20年3月以降はマイナスが続いている。

  こうした動きが示唆しているのは、債券利回りの上昇容認に日銀が慎重姿勢を堅持している可能性だ。利回りが上昇すれば、初期段階の景気回復を妨げる金融環境の引き締めを招きかねない。

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  日銀が金融政策の各種施策を点検すると昨年12月に発表すると、指標金利である10年債利回りの変動許容幅を拡大するため日銀が債券購入のペースを落とすとの観測が広がった。30年債利回りは2年ぶり高水準に達し、麻生太郎財務相は16日、利回りが突然上昇する可能性はゼロではないと述べた。

  センチメント指数がこれまでマイナスだった時期は、新型コロナウイルスを巡る懸念が最も強かったタイミングで金融緩和を強化した昨年や長短金利操作(イールドカーブコントロール)を導入した16年の時期に重なる。 

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、日銀がイールドカーブのさらなるスティープ化を積極的に探る可能性は「ゼロ」とみている。多くの臆測が飛び交う中で日銀が何もしないリスクはあるとして、「マーケットが先走った。マーケットの期待以下のリスクもある」と警告している。

原題:BOJ Word Analysis Suggests Bond Bears to Face Disappointment(抜粋)

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