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米国債利回り上昇、経済対策案の影響織り込む動きか-一段の上げも

更新日時
  • 米10年国債利回りは一時1.31%-昨年3月の市場混乱時の水準超える
  • さらに大幅上昇すれば住宅ローン関連ヘッジ始まるとの見方

米10年国債利回りが16日、2020年2月以来の水準に上昇した。市場は最大1兆9000億ドル(約200兆円)規模の経済対策案がもたらし得る全面的な経済的影響を織り込み始めており、利回りはさらに上昇するリスクがある。

  10年国債利回りは昨年3月の市場混乱時に付けた水準を超えて一時1.31%に達した。バイデン大統領が提示した経済対策案について、下院指導部が月内に採決を行う方針を示したことで米国債売りが勢いづき、こうした流れが他の先進国の債券市場にも広がった。

  今年の世界債券パフォーマンスは2013年以来最悪の滑り出しとなっている。世界経済が新型コロナウイルス禍からの脱却に動いている兆しが市場で認識されつつあり、運用対象として債券から株式に乗り換える動きにつながっている。ストラテジストの間では、利回りがさらに大幅に上昇すれば住宅ローン関連のヘッジが始まるとの見方が広がっており、米国債の売りが加速することも考えられる。

Bond yields rising everywhere as optimism around vaccines grows

  TDセキュリティーズのストラテジスト、プリヤ・ミスラ氏は「最大1兆9000億ドルの経済対策実現の可能性が高まっていることを踏まえると、実質利回りにけん引された名目利回りの上昇は成長や供給の上振れリスクが織り込まれつつあることを示唆している」と指摘。「実質利回りがなお歴史的な低水準付近にあることからこの流れは当面続くと考えられる」とした。

  10年物の実質利回りはマイナス0.93%と、約1カ月ぶりの高水準となった。

原題:
Surging U.S. Yields Show Stimulus Impact Still Getting Priced In(抜粋)

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