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米でコロナ新規感染減少-春のイベントや変異型がなおリスクか

  • 感染免疫やワクチン、慎重な行動で新規感染と入院者数が減少
  • 手を緩めれば「一層厳しい状況に陥る恐れ」と米CDC所長

米国の幅広い地域で新型コロナウイルスの新規感染者数と入院者数が劇的に減少しつつある。感染拡大を抑制するための措置が少なくとも現時点では機能していることを示唆している。

  米国ではこれまでに2760万人余りがコロナ検査で陽性となり、これらの人々にはある程度の免疫が出来つつあるもようだ。全人口の11.8%が少なくとも1回のコロナワクチン接種を受けており、携帯電話機から集められたデータは人々が日々の行動により慎重になっていることを示唆。新規感染の減少が続けば、ワクチン接種の取り組みが夏に本格化するまでの時間的余裕が与えられ、景気回復の下支えにつながる可能性がある。

Residents Visit A Sutter Health Covid-19 Vaccination Site

ファイザー・ビオンテック製ワクチンが充塡(じゅうてん)されるシリンジ(米カリフォルニア州サクラメント)

  ただ、医療専門家は今後の課題を見据えている。英国や南アフリカで出現した感染力の非常に強いコロナ変異株は米国でも見つかっており、接種のペースが感染の広がりを上回るようにしなければならない。春休みや復活祭、「母の日」などのイベントで人々が集まれば、感染が再び急拡大しかねない。

  米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の医療センター医療サービス部長を務めるロバート・ワクター教授は、感染件数が「一般的に行動の変化や政府政策の変更、免疫の影響などが合わさることで減少する」と指摘した。

  感染症の専門家は、コロナのパンデミック(世界的大流行)終息を宣言できるのはまだかなり先だとの見解で一致している。米国の新規感染件数は昨年の感謝祭とクリスマスのホリデー期間に急増した後に減少に転じ、昨年秋に見られたトレンドとほど同水準となっている。

New U.S. virus cases decline as vaccination effort takes off

  米疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は14日、「困難を脱した状態からは程遠い」と指摘。今は感染抑制の取り組みを「さらに強化する時だ」とCBSの番組「フェイス・ザ・ネーション」で発言した。

  同所長は、感染力の強い変異株が広がる中で取り組みの手を緩めれば、「一層厳しい状況に陥る恐れがある」と警告した。

  感染力の極めて強い英国発の変異ウイルス「B.1.1.7」は、既に米国内の新規感染の1-4%程度と関連付けられており、3月下旬か4月までには中心的なコロナウイルス株となると予測されていると、CDCの高度分子検出プログラム担当ディレクター、グレゴリー・アームストロング氏は指摘する。

  そうなれば、ワクチン接種の推進と、米国内のまだ免疫を持たない人へのウイルス感染広がりとのレースになると一部の専門家は予測する。

原題:Plummeting Cases in U.S. Show a Path to Crushing Covid-19(抜粋)

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