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バフェット氏お気に入り米国株指標が警鐘-正当化困難な突出ぶり

更新日時
  • 米国の株式時価総額は国内総生産の2倍以上に
  • 指標は市場における「顕著な熱狂」を浮き彫り-オルーク氏

米国株の主要指数が先週再び最高値を更新し、著名投資家ウォーレン・バフェット氏の最も有名な投資格言の1つが思い起こされる。「他人が貪欲であるときこそ警戒すべきだ」という教えだ。

  億万長者バフェット氏の信奉者で同氏のお気に入りのバリュエーション指標をここ数日チェックした人なら、恐怖で悲鳴を上げる衝動に駆られるかもしれない。

Inside The Berkshire Hathaway Inc. Annual General Meeting

ウォーレン・バフェット氏

  「バフェット指標」は単純な比率で、米国株の時価総額を国内総生産(GDP)の合計で割ったものだ。インターネット株バブル期のピークを2019年に初めて上回り、数十年にわたり上昇傾向にある。バフェット氏の格言よりも投資家に愛されるマントラがあるとすれば、「トレンドはあなたの友達」で逆らうなということだろう。

  しかし、ここ数週間は、こうした長期的な傾向でさえもバフェット指標で示唆される泡立ちを正当化できないほどだ。米国株の時価総額は今四半期の予想GDPの水準の2倍以上にあり、ブログのカレント・マーケット・バリュエーションの分析によれば、同比率は長期トレンドをこれまでで最高に上回る水準に上昇し、「非常に過大評価されている」状況を示唆している。

Buffett Indicator

出典:CurrentMarketValuation.com

  米連邦準備制度は予見できる将来、政策金利をゼロ付近に維持して債券を購入する上、貯蓄増加や経済対策がGDPや企業収益の大幅な伸びの引き金になりそうであるだけに、今回も過去10年間に鳴った多くの誤った警鐘と同じではないかと思っても無理はない。

  それでもジョーンズトレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は、「米株式市場で私たちが目にしている顕著な熱狂を浮き彫りするものだ」と指摘。米金融当局の「政策が永続的だと期待する人がいるとしても、そうすべきではなく、25年平均の2倍の株式バリュエーションはなお正当化されないだろう」と述べた。

  バフェット指標が長期トレンドから大きく上振れていくように、他のバリュエーション指標も昨年のコロナ禍による弱気相場からの回復過程で以前の記録を上回っている。株価収益率や株価売上高倍率、株価有形純資産倍率といった投資尺度は、多くの投資家が一生に一度のピークだと受け止めていたネット株バブル期の水準をしっかりと上回っている。

Some S&P 500 valuation metrics are eclipsing dot-com peaks

  もちろん、バリュエーションの上昇は相場の天井を見極めるには良くないツールとして知られる。今のところ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復でこれらのレシオの分母の一部は大きくなると多くの投資家は確信しているため、彼らがバリュエーションを理由に震え上がる様子は見られない。

原題:
Warren Buffett’s Favorite Valuation Metric Is Ringing an Alarm(抜粋)

(他の指標とチャートを追加して更新します)
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