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トランプ氏に無罪評決、内乱扇動の弾劾裁判-共和7人造反も不発

更新日時
  • 共和党のマコネル上院院内総務は結局トランプ氏の無罪に票を投じた
  • ロムニー上院議員のほか6共和党議員がトランプ氏に有罪票

トランプ前米大統領は13日、2度目の大統領弾劾裁判で無罪の評決を受けた。1月6日にトランプ氏を支持する集団が連邦議会議事堂に乱入した事件に関連し、内乱を扇動した罪で弾劾訴追されていた。

  上院で開かれた弾劾裁判の評決は、トランプ氏有罪が57、無罪が43。共和党7人が造反したものの、有罪に必要な3分の2に届かなかった。弾劾訴追とその原因となった議事堂乱入事件により、一部の支持者がトランプ氏を離れた可能性はあるが、今回の無罪評決は、2024年の大統領選出馬に道を開くものだ。

  トランプ氏は評決が出た直後の声明で、「私はこれまで常にそうだったが、今後も常に揺るぎない法の支配と法執行の英雄たち、米国民が悪意と憎悪を持たずに時の問題を平和的に堂々と議論する権利を擁護していく」と表明した。

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トランプ前米大統領

Photographer: Mandel Ngan/AFP/Getty Images

  さらに「これからやらなくてはならない仕事は非常に多い。われわれは明るく輝かしい無限の未来を米国にもたらすビジョンと共にすぐに姿を現すだろう」と将来の政治活動に含みを持たせた。

  一方、バイデン大統領は13日に声明を発表し、「最終投票の結果、有罪評決には至らなかったが、責任の本質は論を待たない。われわれの歴史のこの嘆かわしいチャプター(章)は、民主主義が脆弱(ぜいじゃく)であり、常に守らなければならないとわれわれに思い起こさせた」と訴えた。

  民主党のシューマー上院院内総務も、5人がなくなった1月6日の出来事が「決して洗い落とせないドナルド・ジョン・トランプの汚点、不名誉」として、永遠に人々の記憶に残るだろうと述べた。

  弾劾訴追に関し、トランプ氏の言動を擁護した上院議員は共和党の中でもほとんどおらず、親しい関係にあるジョン・コーニン議員(テキサス州)でさえ議事堂への乱入が起きる前のトランプ氏の発言を「無謀だ」と指摘していた。だが、共和党を支持する有権者の間で同氏は熱狂的な人気を維持しており、ほとんどの議員が結局無罪に票を投じた。

  共和党のマコネル上院院内総務もトランプ氏の無罪に票を投じた。マコネル氏は議事堂乱入が起きる前から、選挙結果を覆そうとするトランプ氏の行動を批判していた。マコネル氏は無罪評決の後、トランプ氏は暴動をあおったことに対し「実質的にも道徳的にも責任がある」と非難。それでも既に大統領を退任しているため、弾劾という処罰はふさわしくないとの見解を示した。

  マコネル氏は暴徒と化した人々の議事堂襲撃について、「選挙に負けて腹を立てていた地上で最も影響力ある男のとんでもないうそに扇動された」せいだと発言。「この国には刑事司法制度があり、民事訴訟もある」と述べ、トランプ氏が進行中の法的審判を受ける可能性に言及した。

  約1年前の最初の弾劾裁判では、トランプ氏に有罪票を投じた共和党議員はミット・ロムニー上院議員(ユタ州)だけだった。今回はリチャード・バー(ノースカロライナ)、ビル・カシディ(ルイジアナ)、スーザン・コリンズ(メーン)、リサ・マカウスキ(アラスカ)、ベン・サス(ネブラスカ)、パット・トゥーミー(ペンシルベニア)の6議員がロムニー氏に加わった。

原題:Senate Vote Fails to Erase Capitol Riot From Trump’s Legacy (1)Trump Acquitted by Senate in Second Impeachment Trial (2)McConnell Excoriates Trump for Riot Role Despite Acquittal (2)、*CORRECT: SENATE VOTED TO ACQUIT TRUMP OVER CAPITOL ATTACK 43-57(抜粋)

(バイデン大統領の声明などを追加して更新します。更新前記事は票数を訂正済みです)
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