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【日本株週間展望】高値圏で一進一退、景気期待と短期過熱の綱引き

  • 米国はNY連銀製造業指数など改善する見込み、追加対策の協議継続
  • 国内でもワクチン接種開始へ、騰落レシオ4カ月ぶり高水準と過熱感

2月3週(15ー19日)の日本株は一進一退となる見込み。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展などによる国内外の景気や企業業績の改善が支えになる。米国の追加経済対策への期待も根強い。半面、急ピッチな株価上昇への懸念は上値を抑えそうだ。

  内閣府は15日に昨年10-12月期の国内総生産(GDP)速報値を公表する。ブルームバーグのエコノミスト調査(中央値)によると、実質成長率は年率で前期比10.1%増と2期連続2桁成長になる見通し。新型コロナワクチンについては2月3週半ばに接種を開始すると菅首相が発言したと時事通信が伝え、感染拡大による悪影響に歯止めがかかるとの期待も出そうだ。

  米国の経済指標では16日に2月のニューヨーク(NY)連銀製造業景況指数、17日に1月の小売売上高、18日は1月住宅着工件数がある。エコノミスト予想ではNY連銀が3.5から6に上昇し、小売売上高は前月比0.8%増(前月0.7%減)に好転する。新型コロナワクチン接種も後押しして景気が持ち直し傾向にある中で追加経済対策が協議されているだけに、指標改善は素直に評価される。一方で住宅着工は同1.1%減(同5.8%増)になる見込みだが、悪化でも政策期待につながりやすい。

  とはいえ最高値の更新が続いている米国株は11日には主要3指数が高安まちまちとなるなど、足元では上値もやや重くなりつつある。日本株も東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レシオ(25日)が10日に125と約4カ月ぶり高水準となり、テクニカル分析は短期的な過熱感を示している。株価の押し上げ要因となった企業決算の発表も2月2週でおおむね一巡し、業績面での買い手がかりは乏しくなる。2週のTOPIXは週間で2.3%高の1933.88と続伸していた。

《市場関係者の見方》

アセットマネジメントOneの中野貴比呂ストラテジスト

  高値圏でもみ合いだろう。目立った経済指標が乏しい上、米追加景気対策もすぐに動くような状況ではない。日本株に過熱感があるのも事実で、今の株価水準をどうみるかも含めて難しい局面にある。ただ、ワクチン接種が進んで経済が正常化へ向かう中では、株価が大崩れするような状況は想定しづらい。いつ日経平均3万円を狙いにいってもおかしくない。国内GDPは日本経済の回復傾向が続いていたことを示すが、緊急事態宣言が出た1-3月は若干足踏みが予想され、あまり材料視されないだろう。

岡三証券の松本史雄チーフストラテジスト

  そろそろ上値が重くなり、日経平均は2万9000円台半ばでもみ合うと予想。世界的に過剰流動性が相場を支えるなかで、米国の追加経済対策含め株価は将来の景気回復を先取りしている。決算シーズンは2月2週で終わり、企業は来年度を見据えた動きになる。引き続き米経済対策の行方が注目点ではあるが、合意が近づき織り込み済みとなってきている。今後は新型コロナの感染状況やワクチンの動向がポイントになるだろう。

続伸
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