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リフレ取引席巻、長期米国債ETFから670億円流出-3月以来の規模

  • デュレーション長め投資商品の需要は減退へ-アカデミーのチア氏
  • 10年物米国債利回り、年末までに1.9%に上昇も-チア氏

世界的なインフレ再燃を見込む取引があらゆる資産クラスに広がる中で、上場投資信託(ETF)投資家も米国債離れを加速させた。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、iシェアーズ米国債20年超ETF(TLT)からは8日に6億3900万ドル(約670億円)が引き揚げられた。資金が1日でここまで流出したのは、新型コロナウイルス危機を受けた資金逼迫(ひっぱく)で比較的高格付けの債券が売られた昨年3月以来。

  新型コロナワクチン接種進展や米追加経済対策への期待で、米長期債の見通しは悪化。30年物米国債の利回りは一時、1年ぶりの高水準に達した。一方、米連邦準備制度は緩和的な政策を維持しインフレが一時的に目標を上回るのを容認する姿勢を繰り返し示している。

米国債30年物利回り、2%突破-インフレ期待高まる中で1年ぶり

  この結果、クロスアセットのリフレトレードが進み、TLTなどデュレーション(平均回収期間)長めの投資商品の需要は減退するとアカデミー・セキュリティーズはみる。マクロ戦略責任者のピーター・チア氏は、「1年を通じて、緩やかな利回り上昇とイールドカーブのスティープ化を予想している。テーパ―タントラムのようなものではなく緩やかな上昇だ」と述べた。長期の金利商品について、需要はあるが弱いとして「ますます多くの人がアンダーウエートにしたりショートにしたりするだろう」と話した。

  同氏は10年物米国債利回りが年末までに1.9%と、現在の約1.14%から上昇する可能性があるとみている。そのような金利上昇環境はハイイールド債やレバレッジドローンのファンドへの資金流入を促し、高配当株の見通しを明るくしたとも同氏は述べた。

TLT posts biggest outflow since March as rates rise

原題:
Roaring Reflation Trade Rips $640 Million From Long-Bond ETF(抜粋)

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