シスコ株下落、パンデミックの足かせ長引くとCEO警告
Brody Ford
更新日時
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エンタープライズ部門の11-1月期売上高は前年同期比9%減
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ソフトウエア収入36億ドル、初めて別個に開示
ネットワーク機器メーカーの米シスコシステムズが9日発表した2020年11月-21年1月(第2四半期)決算では、大企業向けエンタープライズ部門で売上高が大幅に落ち込んだ。チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が依然として成長を抑制しているとの認識を示した。
発表資料によると、売上高は前年同期比横ばいの120億ドル(約1兆2600億円)。製品売上高は85億7000万ドルに減少した。サービス収入は約2%増の33億9000万ドル。
エンタープライズ部門の売上高は前年同期比9%減。ロビンスCEOはパンデミックを「完全には脱していない」との認識を示した。
シスコ株は時間外取引で5%強下落した。

シスコの売上高の大部分は政府機関や企業、通信事業者向けの高額なネットワーク機器販売が占める。ロビンスCEOはソフトウエアやサブスクリプション(定額制)事業に重点シフトを目指しているが、パンデミックがその取り組みを妨げている。
同CEOは四半期のソフトウエア収入が36億ドルだったことを明らかにした。同社がソフト収入を別個に開示したのは初めて。
原題:Cisco Shares Fall After CEO Says Pandemic Drag Is Lingering (1) (抜粋)
(CEOのコメントなどを追加し、株価を更新します)
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