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疲れ果てる保険会社、終わりなきSPACブームに悲鳴-思わぬ障害

  • SPACへのエクスポージャーを保険会社が抑制、設立難しく
  • SPAC向け保険は需要旺盛、「保険会社が条件を決定し値上げ」

特別買収目的会社(SPAC)が株式市場でブームになっていることで、SPACの設立に重要な役割を果たす保険会社が悲鳴を上げている。

  SPAC向けに役員賠償責任保険を販売する保険会社は、昨年のSPAC上場急増を受けて業務に追われている。保険会社各社は値上げに踏み切り、SPACへのエクスポージャーをコントロールする方策を見いだそうとした。「ブランクチェック(白地小切手)会社」と称されるSPACは、こうした動きの影響で設立が難しくなりつつある。

  英保険ブローカー、エーオンの企業役員業務の担当責任者クリスティン・クレーガー氏は「SPAC疲れといったものが明らかに市場にあった」と、昨年の状況をインタビューで振り返った。

  問題は広範囲に広がっている。前米商務長官のウィルバー・ロス氏やドイツ銀行幹部だったガース・リッチー氏といった大物が関係するSPACでさえ、保険市場の状況に関する注意書きを当局への届け出に盛り込み始めた。

  保険サービスやリスク管理を手掛ける米ウッドラフソーヤーの弁護士、エレーナ・ドゥナエフスキー氏は「一つの仕組みにあまりに急激に熱狂的な流れが押し寄せれば、保険などそれを支えるメカニズムの一部は追い付くのが困難になる」と指摘。「これほど大量のSPACが流入しても、それをカバーできる保険の市場は限られている。標準的な需給関係が働き、保険会社が条件を決定し値上げする状況になっている」と分析した。

  今年1月にSPACが調達した資金は全体で260億ドル(約2兆7200億円)近く。ブームが昨年到来する前の、2019年通年の調達額のほぼ2倍に上った。

原題:
Endless Boom in Blank Check Companies Is Wearing Out Insurers(抜粋)

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