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リフレトレード進行、株や債券、原油も-数年ぶりインフレ加速シグナル

  • 米30年債利回りは一時1年ぶりの2%突破-原油先物も上昇
  • 積極的な米財政刺激策や新型コロナワクチン巡る期待が背景

米欧の債券から株式、原油に至るまで国際市場は一つの明確なシグナルを発している。インフレがようやく戻りつつあるというものだ。

  米国債市場が示唆するインフレ見通しは一時、2014年以来の水準に高まった。ブルームバーグのデータによれば、米10年債とインフレ連動債(TIPS)の利回り格差である10年物ブレークイーブン・レートは8日に一時2.216%を付けたが、その後伸び悩んだ。

  また、米30年債利回りはいったん1年ぶりに2%を突破。米景気回復期待の高まりで原油相場も押し上げられた。欧州では、今後10年間のインフレ見通しを示すスワップ市場の指標が19年5月以来の高水準に近づいている。

  8日の米S&P500種株価指数は最高値を更新し、週間ベースで昨年11月以来の上昇を先週記録したストックス欧州600指数も引き続き堅調だった。ブレント原油先物は先週の6.2%上昇に続き、1%強続伸した。

  10日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)統計もインフレ加速を示すと予想される。ブルームバーグがエコノミストを対象に行った調査では、1月は前年同月比1.5%上昇と、昨年3月以来のペースが見込まれている。

出典:ブルームバーグ)

  一連の市場の動きは、米国の大型財政刺激プログラムが需要を喚起し、新型コロナウイルスワクチンの供給・接種ペースも加速するとの期待を背景として、投資家がインフレ高進見通しに過去数年間よりも強気な姿勢となっていることを物語る。

  こうしたことが、物価上昇に最も敏感な債券の劇的なリプライスの動きを引き起こし、期間が長めの借り入れコストを押し上げている。

10-year inflation breakevens hit widest levels since 2014

  コメルツ銀行の固定金利戦略責任者クリストフ・リーガー氏は、「現在目にしているようなリフレトレードに抵抗するのは困難だ」と指摘した。

  もちろん各国・地域の中央銀行当局者にとって、良いインフレと悪いインフレは区別される。スマートフォンや乗用車、テレビなど幅広い品目の価格を押し上げている半導体不足は、悪性の物価上昇を示唆する初期の兆候とも考えられる。だが、今のところ市場はこの二つを区別していない様子だ。

A favorite trade among strategist community is paying off

原題:
Global Markets See Inflation Breaking Out to Multiyear Highs(抜粋)

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