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さえない債券リターン、60/40資産運用者は為替に切り替え利益

  • ピクテは為替を重視、「われわれは大もうけした」-ルイスCIO
  • 北米為替取引高、昨年10月に4月比で22%増加し18年来の高水準

ピクテ・ウェルス・マネジメントのセサル・ペレス・ルイス最高投資責任者(CIO)が債券投資の黄金時代が終わったことを確信したのは、2020年初頭にバーナンキ元連邦準備制度理事会(FRB)議長と共にしたディナーでの会話だった。

  数兆ドルの債券の利回りがゼロを下回り、借り手が常に利子を支払うという金融の根幹が一変した。バーナンキ氏にとってそれは無視できないデフレ信号であり、ルイス氏にとっては最終的に債券を抜け出し、ユーロや円などの為替に目を向ける必要性の兆しだった。

  新型コロナウイルス危機が発生し、世界の経済システムの大部分を支える資産の米10年債利回りは0%まで0.5ポイントに迫るまで落ち込んだ。ルイス氏は 「これが私にとって合図だった」と振り返る。

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セサル・ペレス・ルイス氏

出典:Pictet Wealth Management

  その時以来、ピクテの債券運用者は再び強まった為替ボラティリティーを活用する資産ポートフォリオを強化。同社のアブソルートリターン・ファンドの少なくとも2割は現在、為替取引に特化している。昨年のこの時期はほぼゼロだった。

  ニューヨーク連銀の半期報告書によれば、北米での為替取引高は昨年10月に1日当たり9334億ドル(約98兆6000億円)と、4月から22%増加し、2018年以来の高水準となった。

  資金の60%を株式、40%を債券に割り当てる伝統的な60/40ポートフォリオはリスクオフとオンの両市場環境でほぼ失敗しないよう設計されているが、最近はこのモデルが脅威にさらされている。株式相場が下落しても米国債の反応は時に鈍く、米国債の上昇でポートフォリオ全体を守るということはない。

  ピクテのウェルス・マネジメント部門では、マルチ資産ポートフォリオに占める為替取引のシェアが広がりつつある。昨年は円に賭けてリターンが4倍になった。為替ストラテジストを採用したピクテは欧州連合(EU)復興基金を手掛かりにユーロ上昇を見込んだポジションを建て、英国のEU離脱に絡んでポンドも取引した。

  ルイス氏は「われわれは大もうけした」と語った。

FX seen offering a more dynamic environment compared to fixed income

原題:Dire Bond Returns Have 60/40 Managers Juicing Portfolios With FX

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