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ソフバンク純利益1兆円超、ファンド好調で3四半期連続黒字 (訂正)

訂正済み
  • 資産運用子会社、デリバティブ関連では2853億円の損失計上
  • 2号ファンドの「パイプライン続々増えている」-孫社長

ソフトバンクグループの2020年10-12月期(第3四半期)決算は、純利益が1兆1720億円と前年同期の550億円から大幅に増え、3四半期連続で黒字となった。アナリスト予想の平均985億円を大きく上回った。ビジョン・ファンド(SVF)などからの投資損益の改善が続き、ドアダッシュウーバー・テクノロジーズの株価上昇で未実現評価益を計上した。

  8日の発表資料によると、投資損益は1兆7661億円の黒字(前年同期は842億円の赤字)。このうち、ビジョン・ファンド1号と2号からの損益は1兆3921億円の黒字(同1997億円の赤字)だった。ファンド事業のセグメント利益は8441億円の黒字となった(同2239億円の赤字)。

  一方、運用子会社が行っている米国の現物株投資の公正価値は昨年12月末時点で220億ドル(2兆3100億円)と9月末の168億ドルから増加した。アマゾン・ドット・コムやフェイスブック、ペイパル・ホールディングスなどを保有している。デリバティブについては、公正価値が11億ドルと第2四半期末の27億ドルから減少し、第3四半期に2853億円の損失を計上した。 

10-12月期業績
  • 売上高:1兆5075億円、前年同期1兆3616億円、市場予想1兆4100億円
  • 投資損益:1兆7661億円の黒字、前年同期842億円の赤字
    • SVF1・SVF2からの投資損益:1兆3921億円の黒字、前年同期1997億円の赤字
  • 純利益:1兆1720億円、前年同期550億円、市場予想985億円

  昨年12月末時点でビジョン・ファンド1号は82銘柄を保有し、合計投資額の763億ドルに対し公正価値の合計は900億ドルとなった。2号ファンドは26銘柄を保有し、投資額43億ドルに対し公正価値は93億ドル。2号ファンドについては、ソフトバンクGが100億ドルの出資を確約しており、既に44億ドルの投資を行っている。 

  孫正義社長は決算会見で、ソフトバンクGは将来有望な人工知能(AI)革命企業を発掘し、成長させる「金の卵の製造業だ」と話し、2号ファンドの「パイプラインは続々と増えている」と説明。投資直前のものを入れると、40社に及ぶとの認識を示した。

  ビジョン・ファンドでは今年1月、昨年1年間で71%上昇した配車サービス大手のウーバー株を18年の出資開始以来、初めて売却した。売却規模は約20億ドル相当。また、今年IPOを計画している出資企業には韓国の電子商取引大手クーパンやインドネシアのネット通販大手トコペディア、中国の配車サービス滴滴出行などが含まれていることが分かっている。

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  ソフトバンクGでは、今期(21年3月期)の第1四半期決算から営業利益に代わり投資損益の開示を始めた。戦略的投資持ち株会社としての連結業績を適切に表示するため、投資有価証券の売却による実現損益や投資先からの配当金などが含まれる形に変更した。

  同社は前期、ビジョン・ファンドの投資先の公正価値が大きく下落した影響から創業以来最大の赤字を計上した。その後、アリババ・グループ・ホールディングなど最大4兆5000億円の保有資産の売却プログラムに着手したほか、米ナスダック市場でのテクノロジー株への投資や特別買収目的会社(SPAC)の新規株式公開(IPO)など新たな試みも行っている。

  資産売却プログラムは最終的に売却額が5兆6000億円に達し、超過部分の資金使途は財務バランスを考慮し、今後決定するという。

(表中の投資損益の数字を黒字に訂正します)
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