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クラブハウス、中国SNSユーザーの間で人気-検閲免れたか

更新日時
  • 台湾や新疆ウイグル自治区など物議を醸すテーマに数千人アクセス
  • 7日時点でVPNなしで中国本土でアクセスが可能

米国のアプリ、クラブハウスが週末に中国のソーシャルメディアユーザーの間で人気が沸騰した。台湾や新疆ウイグル自治区といった物議を醸すテーマに関する議論に数千人が政府の検閲に妨げられることなく参加した。

  クラブハウスは音声ベースのソーシャルアプリで招待者のみが参加でき、ユーザー同士が非公開の会話を行っている。世界中の中国語話者が中国と台湾の関係や統一の見通しなどを議論したり、新疆のイスラム系ウイグル族に対する中国政府の弾圧に関する知識や経験も共有した。

Clubhouse Photo Illustrations

クラブハウスのアプリ

  こうした話題をオープンに議論することは政府による厳しい検閲が一般的な中国では通常許されない。テンセント・ホールディングス(騰訊)の「微信(ウィーチャット)」やシナ・コープ(新浪)のミニブログ「微博(ウェイボ)」といったプラットフォームでは、好ましくない論評や記事は即座に削除される。

  7日時点で、クラブハウスはネット検閲システムのグレートファイアウォールを迂回(うかい)し、Gメールやツイッターなどの外国ネットサービスにアクセスするために一般に使われるVPN(仮想私設網)を必要とせずに中国本土でアクセスが可能だった。ベンチャーキャピタル会社アンドリーセン・ホロウィッツが支援するクラブハウスの人気は2020年3月のサービス開始以来、急上昇中。

  クラブハウスに中国ユーザーの要件や中国関連コンテンツ、政府からの接触の有無について取材を試みたが、営業時間外のため現時点では返答はない。

  メディア報道では、中国企業のアゴラがクラブハウスの基本的なプラットフォームを支援していることが示唆されている。アゴラはほとんど無名のチャットサービス技術開発業者で、これまでのところクラブハウスとの関係性を巡り直接の言及を控えている。アゴラの米国預託証券(ADR)は1月半ば以降2倍強に上昇して上場来高値を付けており、時価総額は100億ドル(約1兆550億円)強に達した。

  5日夜に開かれたチャットルームでは、台湾海峡の両側から4000人余りが集まり、中台統一など幅広い論点に関して意見などが共有された。

  6日には、海外に住むウイグル族コミュニティーの複数のメンバーが新疆での出来事について自らの体験を語り合うルームもあった。フィンランドに拠点を置く医師で、ハルムラット・ハリ・ウイグルの名で呼ばれる活動家はブルームバーグ・ニュースに対し、「クラブハウスのおかげで自分の意見を述べる自由と聴衆を得られる」と語った。

原題:Clubhouse App Offers Chinese Rare Glimpse of Censor-Free Debate (抜粋)

(アゴラに関する報道などを追加して更新します。更新前の記事は本文中の不要な文言を削除して訂正済みです。)
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