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準備ないのは「恥」-ロビンフッドの担保資金不足にリスク専門家驚き

  • 研究した答えが間違っていたら恥、研究していなかったならやはり恥
  • 市場構造コンサルタントのワイスバーガー氏が語る

個人投資家に株式取引プラットフォームを提供するロビンフッド・マーケッツは、急騰している銘柄の取引を制限したのは決済機関の米国証券保管振替機関(DTCC)に担保の積み増しを迫られたためだと説明した。しかし、ウォール街のリスク管理専門家らは保証金引き上げは予想できたとして、備えのなかった同社に驚いている。

  大手証券会社にはDTCCの手法を研究するチームがあり、常に十分な資金が手元にあるようにしている。資金が足りなければ調達に走るか、業務を閉鎖せざるを得ない。実際、ロビンフッドは既存の支援者から数十億ドルを調達した。

ロビンフッド、既存投資家から24億ドル追加調達-取引制限を緩和

  市場構造コンサルタントでソロモン・ブラザーズとモルガン・スタンレーでトレーディングシステムを構築したデービッド・ワイスバーガー氏は、ロビンフッドは「明らかに手元資金がひどく不足した」が、決済機関からの要求は証券会社を「揺るがすイベント」であることを考えると、これは奇妙なことだったと指摘した。

  ロビンフッドのブラッド・テネブ最高経営責任者(CEO)は音声ソーシャルネットワーク「クラブハウス」で公開されたイーロン・マスク氏との対談で、DTCCがどのようにして決定に至ったかの「詳細は承知していない」が、「われわれが計画を立てられるようにもう少し透明であったら望ましい」と語った。

ロビンフッド、株式決済期間がウォール街のリスクと主張-見直し訴え

  しかしウォール街のリスク管理担当者ら5人余りはインタビューで、ロビンフッドがDTCCの要求額を予測できなかったのは奇妙だと考えていることを明らかにした。DTCCの要求を正確に予測するのは難しく困難に直面したこともあるとしながらも総じて、正しく運営されている証券会社なら手元資金が底を突くような事態に突然陥ることはないという見解だった。

  ある幹部は、ロビンフッドが十分な資金を準備するか、変動の激しい銘柄の取引を処理するのを停止すべきだったと主張した。

  ワイスバーガー氏は、「10年に1回くらいはありそうもないことが起こるものだ」が、ロビンフッドは直面し得る要求を把握しておくべきだったと言う。そうした可能性を「研究した上で出した答えが間違っていたなら恥だし、研究していなかったならやはり恥だ」と述べた。

原題:Robinhood’s Collateral-Crunch Explanation Puzzles Wall Street(抜粋)

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