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レディット騒動で見落とされた可能性も-テクノロジー企業の好決算

  • S&P500種テクノロジー企業は95%余りが予想を上回る利益を発表
  • バリュエーションの高さと巨大IT企業への規制懸念で慎重な見方も

オンライン掲示板「レディット」を巡る今月の混乱に気を取られていたとしたら、重要なファンダメンタルを見逃したかもしれない。昨年10-12月期の決算シーズンでテクノロジー企業は素晴らしい業績を達成し、同セクターは再び株式市場全体をアウトパフォームしている。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種株価指数構成銘柄の半数余りの決算発表が終わった時点で、テクノロジー企業は95%余りが市場予想を上回る利益を発表し、スカイワークス・ソリューションズペイパル・ホールディングスなどは他のセクターを超える上げを見せている。売上高で予想を上回ったのは88%と9割近い。

  テクノロジー株はここ数カ月、景気回復で恩恵を受けるような循環株に後れを取っていたが、決算シーズンが始まった1月15日以降、S&P500種指数の情報技術(IT)セクターは6.2%高と、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなどが含まれるコミュニケーションサービスセクターに次いで2位の値上がりとなっている。

  ホッジス・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ゲーリー・ブラッドショー氏はテクノロジー株について「無視できない素晴らしい決算を発表している。この決算シーズンは、堅調なペースで成長が続くことを示唆している」と語った。

Communication services and info tech lead S&P 500 groups since earnings started

  2021年に向かう中でテクノロジー株は他の業種を下回るパフォーマンスになると多くが予想していた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が後押しした旺盛なデジタル関連需要は、ワクチンの普及で経済が徐々に正常化する中で脇に追いやられるとのシナリオだ。ただ、今のところそうした兆しはほとんど見られていない。

  一方で強気派にとって懸念される点の1つは、米国の巨大テクノロジー企業の好決算に対する市場の鈍い反応だ。

  ルーズベルト・インベストメント・グループのシニアポートフォリオマネジャー、ジェーソン・ベノウィッツ氏は投資家の関心が盛り上がらないのは恐らく、割安な循環株のセクターと反トラスト法(独占禁止法に相当)を巡るリスクが潜んでいることを考えると、バリュエーションが極めて高いことが原因だと分析し、「今年のアウトパフォームは確信できない」と語った。

  発表済み利益を基準にするとS&P500テクノロジー株の株価収益率(PER)は36倍で、指数全体の32倍弱を上回る。ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・マレイ氏は「新政権が発足し一部の巨大IT企業に対する規制に向けこれまでよりも入念な努力がなされるだろう。そうした企業をたたいてバブルをつぶしはしなくても、逆風とはなり得るため、多くの投資家が本当に懸念している」と語った。

原題:Reddit Mania Overshadows Outstanding Earnings Season for Tech(抜粋)

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