, コンテンツにスキップする

バイデン氏、経済対策巡り共和党批判-民主のみで可決目指す方針示唆

更新日時
  • 下院は予算決議案を可決-バイデン政権の経済対策実現に向け前進
  • 経済は「なお困難な状況」、危機対応に共和党は消極的-バイデン氏

バイデン米大統領は5日、新型コロナウイルス危機対応の経済対策を共和党の協力なしで迅速に推し進める考えをこれまでで最も強く示唆した。下院はこの日、今会計年度予算の大枠となる予算決議案を可決。バイデン政権が掲げる1兆9000億ドル(約200兆円)規模の経済対策案を民主党の賛成票のみで可決させることに道を開いた。

米下院、予算決議案を可決-バイデン大統領の経済対策実現に向け前進

  バイデン大統領はCBSとのインタビューで、経済対策を進める上でのスピードをあらためて強調。自身の掲げる最低賃金引き上げ案は経済対策法案には盛り込まれない公算が大きいと語った。最低賃金を時給15ドルに引き上げる提案は共和党が強く反対し、上院で阻止することを目指している。

  バイデン氏は5日にホワイトハウスで、「非常に大きな痛手を受けている米国民を直ちに支援することと、長い交渉による行き詰まりや危機対応の法案での妥協のいずれかを選ばなければならないとすれば、それは簡単な選択だ」と発言。「私は行動する。迅速に行動する」と語った。

ホワイトハウスで語るバイデン大統領(2月5日)

Source: Bloomberg)

  大統領は今週、共和党上院議員10人と会談するなど、共和党への働き掛けを行ったが、大規模な経済対策で同党の支持を確保することはできなかった。共和党側が示した対案に対する5日の大統領の批判はこれまでで最も強いもので、ホワイトハウスが民主党の賛成のみで法案成立を目指す姿勢を明確に示すものとなった。

  この日発表された米雇用統計によると、1月の民間部門の雇用は微増にとどまり、飲食サービス・宿泊の分野では過去2カ月間で60万人近い雇用減となった。失業率は6.3%に低下したが、これは一部の人が職探しを諦めたことが背景にある。

米雇用者1月は予想下回る4.9万人増、前月も大幅に下方修正

  バイデン氏は経済が「なお困難な状況にある」とし、危機対応に必要な規模の支援に対し共和党議員は消極的だと指摘した。

  投資家は雇用統計よりも経済対策実現へ前進したことに注目。S&P500種株価指数は5日に最高値を更新した。

【米国市況】株続伸、低調な雇用統計で経済対策期待強まる-ドル下落

  コロナ危機対応の包括的な経済対策の法案からワクチン接種支援の予算部分を切り離すよう民主党穏健派の下院議員グループは要求しており、ペロシ下院議長とシューマー民主党上院院内総務はこれら議員を説得する必要がある。民主党だけで可決させるには穏健派の支持が欠かせないためだ。

米民主党穏健派、ワクチン接種の予算切り離し要求-経済対策から

原題:Biden Urges Fast Virus Relief as Minimum-Wage Hike Hopes Fade(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE