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マツダ株がストップ高に、08年以来の上昇率-業績予想を上方修正

更新日時
  • 販売抑制などを背景に通期営業損益予想を収支とんとんに引き上げ
  • アップルのEV生産打診との報道で他の日本車メーカーの株価も上昇

マツダの株価が5日、制限値幅いっぱいの一時前日比19%(150円)高の960円とストップ高まで買われた。上昇率は2008年10月30日(25%)以来の大きさ。販売費用の抑制などを理由に、前日に従来400億円の赤字としていた今期(2021年3月期)の営業損益予想を収支均衡まで上方修正したことなどを受けた。

マツダ:通期営業利益予想を上方修正、市場予想上回る

業績予想の上方修正などで急上昇

  SMBC日興証券の木下壽英アナリストは4日付のリポートで、10-12月期の営業利益は209億円と同社の事前予想70億円を大幅に上回り、増収と費用削減の両面が増益要因として効いた「良い着地」だったと評価した。

  一方で、長期的に加速する電動化の流れの中でどう生き残るかがマツダに対する最大の関心事だとし、市場の見方を変えるためには構造変化に対応できることを収益面で示すことが必要とも指摘した。

  野村証券の桾本将隆アナリストは、マツダの米国での質を伴ったシェア拡大と徹底したコスト削減を評価し、投資判断を「売り」から「中立」へ引き上げた。来期(22年3月期)は米国の新工場建設に伴うコスト増や新商品の不足といった逆風を販売増や徹底したコスト削減が上回り、719億円の営業利益を見込むとしている。

米アップル巡る報道

  また、米IT大手アップルが日本を含む複数の自動車メーカーに電気自動車(EV)生産を打診しているもようとの報道を受け、マツダ以外の日系自動車メーカーの株価も上昇した。日本経済新聞は5日、匿名のサプライヤー幹部の話として、アップルが少なくとも6社くらいと交渉を進めていると報じた。

  EVでは国内競合に先行する日産自動車の株価が、一時前日比8.2%高の626.8円と昨年11月25日以来の上昇率となった。三菱自動車も同14%高の324円、SUBARU(スバル)は同9.7%高の2329円。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生アナリストは、自動車業界で委託生産は普通に行われるため、話がまとまることが「ないとは言わない」とし、「自分の会社の仕事が忙しい、しかもブランドとか顧客管理を重んじる優良な日本の自動車会社はあまり興味がないと思う」と語った。一方で、生産能力に余裕があり、提携などに抵抗感が少ない日産と三菱自が相手になり得るとの見方を示した。

(他社の株価を追加し、更新します)
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