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ソフトバンク株が5カ月ぶり高値、業績増額-ペイペイ上場の可能性も

国内通信大手のソフトバンクの株価がおよそ5カ月ぶりの高値を更新した。法人事業の好調などから今期(2021年3月期)の業績計画を上方修正したほか、傘下の電子決済サービス企業ペイペイの上場の可能性も浮上した。

  5日の日本株市場で株価は一時2.8%高の1427円と反発し、昨年8月28日以来の水準に戻した。上昇率は1月6日(2.9%)以来の大きさ。

  同社は4日、今期の営業利益計画を9200億円から9700億円に上方修正すると発表。市場予想の平均9463億円を上回った。テレワーク需要の拡大で法人事業の売り上げが増えたほか、ヤフー事業の伸びやモバイル通信など主力のコンシューマ事業の堅調を背景に、前期比では増益率が0.9%から6.4%に拡大する。

SoftBank Corp. Incoming CEO Junichi Miyakawa Attends Earnings News Conference

決算会見で話す宮内社長

  シティグループ証券の鶴尾充伸アナリストはリポートで、新たな業績計画は市場予想を上回り、同証想定並みの水準まで上方修正されたとして「ポジティブ」評価。投資判断「買い」と目標株価2400円を据え置いた。

  SMBC日興証券の菊池悟アナリストは、来期はコンシューマ事業でサブブランドへのシフトが進むため、強い増益にはならないが、「法人事業をさらに強化することで営業利益9900億円は確保できる」と予想している。

  今後の株価については、親会社の保有株売却や携帯電話料金の値下げ要請で下落する前の昨年8月水準(1450-1500円)を早期に回復する可能性があるが、一段の上昇には配当の成長性が重要との見方を示した。今期の年間配当について会社側は、1株当たり86円の予想を据え置いた。

  このほか、ソフトバンクの宮内謙社長は決算会見で、証券会社からペイペイの早期の株式公開提案を受けたことを明らかにし、時期については米国市場を例に挙げ「いつでもできる」と述べた。

  評価額はユニコーンと呼ばれる1000億円を超すのかどうかとの質問に対しては、「そんなものではない」と応じ、「もう1個ヤフーを作るぐらいの価値があると思っている」と話した。ヤフーを運営するZホールディングスの直近時価総額は3兆1700億円。

ソフトバンク株の過去6カ月の値動き
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