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「スーパーボウル」が試金石に-コロナの大規模クラスター防げるか

  • 観客数の上限はスーパーボウル史上最少の2万5000人
  • 新規感染者が減っており、ワクチン接種の動きも進展

今年の米プロフットボールNFLの王座決定戦「スーパーボウル」では、新型コロナウイルスの感染対策が大きな課題となる。新規感染者の急減という追い風も吹く中、NFLは大規模クラスターの発生を何としてでも防ぎたい考えだ。

  カンザスシティー・チーフスとタンパベイ・バッカニアーズが対戦する今年のスーパーボウルは、観客人数を史上最少の2万5000人に制限している。

  NFLはワクチン接種を受けた医療従事者7500人にチケットを配布。残りの観客の健康情報は公表していないが、そのリスクは統計モデルで推測できる。

  ブルームバーグ・ワクチン・トラッカーのデータとデータ科学者ユーヤン・グ氏による米累積感染予測を基にすると、チケットを自分で入手した観客のうち、2回接種のワクチンで少なくとも1回目の接種を終えている人が8.5%、過去に感染した人が約27%を占めるとみられる。

Super Immunity

Estimated immunity status of the crowd of 25,000 at Super Bowl LV

Source: Bloomberg calculations with U.S. infection estimates from Youyang Gu

Note: Assumes demographics mirror U.S. broadly

  1カ月前の開催だったら、このイベントへの対応も違っていただろう。ただ、現在は新規感染者の7日間平均が1月11日のピークから46%減少。COVIDトラッキング・プロジェクトのデータでは1日当たり約13万5159人と示されている。

  ワクチン接種の動きも進展している。ブルームバーグのトラッカーによると、1日当たり130万回分、累計では3500万回分に達した。米人口の約2.1%が、必要な2回接種を受けたことになる。

  しかし、今回のスーパーボウルで観客の50人に1人が感染者で、それぞれ2人に感染させるという悲観的なシナリオでは、470人の新規感染者が生まれる。このうち数人が死亡してもおかしくない。

   米疾病対策センター(CDC)はスーパーボウル観戦の公式ガイドラインを公表。会場や観戦パーティーでは密状態のトイレや売店を避け、マスクを着用するよう求めた。また感染リスクを減らすため、声援などを控える代わりに「足踏み、拍手、手持ち型の鳴り物持参」を勧めている。

原題:
Super Bowl Crowd Presents an Experiment in Covid Immunity(抜粋)

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