, コンテンツにスキップする

バンカーと受刑者「自己愛」は共通-LIBORで収監、堀の中で絆も

  • 「私が気付いた共通の特徴はナルシシズムと手軽に得られる満足だ」
  • 「一番の親友はほぼ例外なく殺人で有罪だった」、絆は永遠に続く

国際的な金利指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の操作で有罪となり、11年の刑期の約半分を終えて29日に釈放されたトム・ヘイズ元受刑者が3日、ブルームバーグのインタビューに応じた。

  ヘイズ元受刑者(41)は「受刑者とシティー(ロンドンの金融街)で勤務する人々の特性を(全体集合と部分集合の包含関係などを示す)ベン図に描けば、(集合が)交わる二つの特性が恐らくあるはずだ。私が気付いた共通の特徴は、ナルシシズム(自己愛)と手軽に得られる満足だ」と語った。 

  スイス最大の銀行UBSグループと米銀シティグループのトレーダーだった同元受刑者は、トレーダーやブローカーが関与するLIBOR操作の国際ネットワークで「舞台監督」の役回りだったと検察から指摘され、LIBORスキャンダルの「顔」として注目された。

  世界の主要銀行でそれまで当たり前のように行われた慣行の責任を問われたヘイズ元受刑者について、「スケープゴート」にされたとの受け止め方もある。

  収監中に少数の親しい友人を得た同元受刑者は「一番の親友は、ほぼ例外なく殺人で有罪になった人たちだ。収監される前には想像できなかっただろう」と述べ、経験の共有で築いた絆は永遠に続くと話した。

  ヘイズ元受刑者は、ドイツ銀行にいたクリスティアン・ビター元シニアトレーダーが2018年に有罪となるとすぐに手紙を書き、1年余りやりとりした。できるだけ氏名を明かさないようにするなど、ウォンズワース刑務所の「地獄」を逃れる方法も助言したという。

トム・ヘイズ元受刑者はLIBORスキャンダルの「顔」として注目された。

  

Source: Bloomberg)

原題:Tom Hayes Says Inmates, Traders Both Seek Instant Gratification(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE