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英中銀、マイナス金利への準備を銀行に促す-景気の急回復を楽観

  • マイナス金利導入時の階層化システムについて研究開始-英中銀
  • 導入近いとのシグナルではない、英中銀がMPC会合後に強調

イングランド銀行(英中央銀行)は、マイナス金利への準備を開始するよう市中銀行に呼び掛けた。同政策の採用が近いとのシグナルとして受け止められるべきではないと強調した上で、必要な場合に導入できるよう準備を開始することが適切だとの結論に達したと説明した。

  ベイリー総裁はオンライン記者会見で「市場への私のメッセージは、将来の金融政策委員会(MPC)の行動を、われわれが中銀のツールボックスに関して行っていることから読み取らないでほしいということだ」と述べた。

  中銀はまた、政策金利をマイナスとした場合の階層化システムについて研究を開始すると表明した。

  当局者らは英経済を低迷から救うための選択肢として、マイナス金利をほぼ1年前から検討している。市中銀行から意見を聴取したところ、6カ月以内の導入は運営上のリスクを増すことが明らかになったという。

  3日まで開かれていたMPC会合では、銀行に準備開始を求めるかどうかについて意見が分かれた。マイナス金利導入が近いとの示唆だと誤解されるリスクを指摘する声もあった。

  この議事要旨によると、「現在の状況と見通しに照らして必要ではない」ため、マイナス金利に関する銀行へのメッセージは後日に温存すべきだと一部当局者は論じた。

  MPCは政策金利を0.1%に据え置き、債券購入枠も8950億ポンド(約129兆円)で維持した。英中銀にとって0.1%が過去最低で、マイナス金利を採用したことはない。

  欧州中央銀行(ECB)とスイス国立銀行(中央銀行)はマイナス金利を採用済みだが、市中銀行の準備預金の一部についてマイナス金利を免除する階層化システムを導入している。

  英中銀のMPCは、銀行への「要請および健全性監督機構(PRA)が今後決定する監督行動は、マイナス金利や階層化システムが近く、あるいはある時点で導入されるシグナルだと解釈されるべきではない」と強調した。

Keeping Positive

Bank of England has resisted global rate push below zero

  経済については、1-3月(第1四半期)の景気縮小を予測し、通年の成長率予想を5%と、昨年11月時点で見込んだ7.25%から引き下げた。

  一方で、積極的な新型コロナウイルスワクチン接種の取り組みによって景気が急回復に向かうとの楽観も示した。

英国、新型コロナワクチン接種が1000万人を突破-国民の約15%に相当

  「国内総生産(GDP)は2021年中に新型コロナ前の水準へと迅速に回復すると予想される」とし、「ワクチンプログラムによって、新型コロナ関連の制限が緩和され国民の健康懸念が和らぐと想定している」と説明。「発表済みの大規模な財政および金融政策行動も景気回復を支えるだろう」と付け加えた。

  ベイリー総裁はオンライン記者会見で、ワクチン「プログラムは英国を含め多くの国で始まり、これが景気見通しを改善させた。MPCの中心的予測は、新型コロナ関連の制限と人々の健康懸念が当面は経済活動の重しになるが、ワクチンプログラムがそれらの緩和につながることを想定している」と語った。

Economic Rebound

The BOE sees output recovering its pre-crisis peak at the start of 2022

Source: Bank of England

原題:BOE Tells Banks to Get Ready for Negative Rates If Needed (1)BOE Tells Banks to Start Preparing for Negative Rates If NeededBOE Sees Rapid U.K. Rebound With Johnson’s Vaccine Push (1)BOE Sees Rapid U.K. Rebound Following Johnson’s Vaccine PushBOE Sees Second U.K. Contraction in a Year on Covid Lockdown(抜粋)

   

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