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三菱UFJ:10-12月純利益は2062億円、計画超過も通期据え置き

更新日時
  • 前年同期に減損を計上した反動で黒字化、与信関係費用は悪化
  • 3メガ各社は通期計画を既に超過するも不透明感から上方修正はせず

三菱UFJフィナンシャル・グループの2020年10-12月期の連結純損益は2062億円の黒字(前年同期は195億円の赤字)だった。前年同期に海外子会社の減損損失を計上した反動で大きく改善した。

10-12月期決算の主な内容(比較は前年同期)
  • 資金利益は5.2%減の4247億円
  • 役務取引利益は1.8%減の3262億円
  • 株式関係損益は36%増の485億円
  • 与信関係費用は852億円、190億円の悪化

  4日に開示された決算資料を基に算出した。本業のもうけを示す連結業務純益は同12%減の2326億円だった。与信関係費用は前年同期と比べて190億円悪化した。前年同期にはインドネシア商業銀行バンクダナモンの株価下落に伴う減損損失2074億円を計上していた。

  10-12月期の国内預貸金利回り差は、前四半期の0.73%から0.72%に低下した。昨年、新型コロナウイルス感染症対策で企業向けに貸し出した短期資金が1年経過して償還が進んでいることもあり、同利回り差は緩やかな回復を見込んでいる。

  4-12月期累計の純利益は前年同期比3.3%増の6070億円となった。昨年11月に上方修正した通期純利益予想6000億円を上回った。累計の与信関係費用は3437億円。約6割の2130億円が海外だった。年度計画の5000億円に対して69%の進捗(しんちょく)にとどまった。

  与信関係費用については、海外分は相応の費用を積んでいるが、国内では足元で緊急事態宣言が出されていることもあり、さらなる費用の発生も見込む。新型コロナの影響長期化リスクなど事業環境に不透明さが残るとして今期の業績予想は据え置いた。

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  すでに決算を発表したみずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループともに4-12月期の純利益が年度計画を上回ったが、不透明な事業環境を理由に今期の業績予想は据え置いた。

  SBI証券の鮫島豊喜シニアアナリストは、新型コロナの感染再拡大は年明けから世界で本格化しており、1-3月期で業績がどう変わるのか不透明感が残るとコメントした。

  一方、JPモルガン証券の西原里江アナリストは、新型コロナ感染収束に向けた動きと合わせて、来期の業績見通しのほか、株主還元の再開時期や規模が今後の焦点になってくると述べた。

Views of Japanese Mega Banks Ahead Of Full-Year Results

通期業績は据え置きに

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

(詳細を追加して記事を更新します)
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