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レディット投資家に苦い教訓、時価総額18兆円が数日で吹き飛ぶ

更新日時
  • 「ギャンブルだった」-投資資金の半分を失った18歳の個人投資家
  • ロビンフッドが取引制限対象とした銘柄は数日で上昇分の60%失う

コスタリカのグアナカステ州出身の学生フェリペ・ザールさん(18)は、ゲームストップの株価が1月に1625%もの高騰を演じたのを目の当たりにし、自身もその熱狂の渦に身を投じた。歴史の一部になりたかったからだ。

  ゲームストップ株が232ドル前後で取引されていた1日、ザールさんは父親の投資口座を使って928ドル相当の同社株を購入。しかし翌日には売りに動き、投資した資金の半分を失ったという。

  「社会実験であり、賢明な投資でなかったのは間違いない」とザールさんは語り、「ギャンブルだった」と振り返った。

「レディット」トレード砕ける-ゲームストップやAMC、銀が急落

  ザールさんはオンライン掲示板「レディット」内の書き込みにあおられ、「死に体」状態だった株式に資金を投じた大勢の個人投資家のうちの1人だ。しばらくの間、いわゆる「レディット投資家」の動きは奏功していた。彼らの熱狂はロビンフッド・マーケッツなどの取引プラットフォームが一部銘柄の取引制限を余儀なくされたほど株価を一気に押し上げ、ボラティリティーを高めた。

  ブルームバーグのデータによると、ロビンフッドが取引制限の対象とした50銘柄は、2020年末時点から個人投資家の投機的取引がピークだった時点までに時価総額が計2760億ドル(約29兆円)増えていた。しかし、今度はわずか数日で1670億ドル(約18兆円)が吹き飛び、その痛みが和らぐ気配は見えていない。

'Robinhood 50' stocks are still up in 2021 after recent drubbing

  2日の米株式市場ではゲームストップ株は60%安の90ドルで取引を終了。AMCエンターテインメント・ホールディングスは41%下落した。

ゲームストップ株急落で時価総額2.8兆円減-レディット銘柄失速 (1)

  TDアメリトレードのチーフ市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は「間違った教育と意図を持った人が市場に参加すれば、何事も災いに転じ得る」と指摘。リスク教育の重要性を強調した。

WSB Losses

  ただ、デイトレーダーやレディット投資家に投資ポジションの維持を求める声は依然多い。レディット内の人気フォーラム「wallstreetbets」の投稿の1つは「下落はフェイクだ。売りに比べてどれだけの人が買っているか見るべきだ。リラックスして持ちこたえよう」と呼び掛けており、同投稿には2100件のコメントが付いている。

  アトランタ在住のノア・ウィリアムズさん(36)はゲームストップ株を今も1100株保有している。株価が16ドルだった時に投資を始め、株価急伸に伴って得た利益で学資ローンを全額返済したという。株価が乱高下するようになったことは「気にしていない」というが、「これ以上は買わない。私には十分だ」と語った。

原題:
Moonshot Stocks Lose $167 Billion as Crowd Preaches Defiance(抜粋)

(第7段落以降を追加します)
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