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ソニー、今期営業益9400億円と過去最高に-半導体やゲームが好調

更新日時
  • PS5今期760万台販売へ「順調」、来期1480万台以上の出荷に努力
  • 年間配当は1株当たり55円と前期実績比10円の増配に

ソニーは3日、今期(2021年3月期)の営業利益が従来予想比34%増(前期実績比11%増)の9400億円になる見通しだと発表した。ブルームバーグが集計した市場予想7480億円を上回り、19年3月期に計上した最高益を更新する見込み。

  上方修正は昨年10月に次いで今期2度目。半導体やゲーム事業の業績が10月時点の想定を超える見通しとなった。今期の年間配当は1株当たり55円と前期実績比10円の増配となる。

  発表によると、半導体事業でスマートフォンやデジタルカメラ向けのセンサーの販売見込みを上方修正したほか、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要でゲーム事業も好調だった。エレクトロニクス事業では採算性の高い製品の販売増や費用削減が寄与、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の人気が貢献した音楽事業や映画事業も増額修正の要因となった。

事業部門別の営業利益予想の変化(昨年10月比)

ゲーム   +400億円

音楽    +280億円

映画    +240億円

半導体   +580億円

家電など  +550億円

金融    +150億円     

  十時裕樹最高財務責任者(CFO)は決算発表会見で、好調なCMOS画像センサーなどの半導体事業について、スマホとデジカメ向けの引き合いが強いと説明。他事業も含めた利益水準については中期的には来期以降も「上げていける」と述べた。設備投資は娯楽分野などで投資機会が増えており、「これまでの3年よりもスケールを上げる」との方針を示した。

  SBI証券の和泉美治シニアアナリストは、上方修正の内容は「かなりのサプライズ」だとした上で、コロナ禍の事業環境の大きな変化にも「対応力があった」と指摘。半導体やゲーム事業の好調に加え、一番気がかりだった映画事業が前期実績比で増益予想に転じたことを評価した。

  11月に発売した新型ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の10ー12月期の販売台数は450万台だった。十時氏は今期に760万台以上を販売するという目標に向け「順調」と述べた。進捗(しんちょく)率は59%となる。来期については世界的な半導体不足の影響もある中、計画する1480万台を「超えるような出荷を目指していきたい」とした。

2021年3月期の業績予想

売上高:8兆8000億円(従来予想8兆5000億円、市場予想8兆5574億円)

営業利益:9400億円(従来予想7000億円、市場予想7480億円)

純利益:1兆850億円(従来予想8000億円、市場予想8344億円)

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストはPS5について、760万台に向けて「まずは順調な滑り出しだ」と指摘。来期以降はPS4からの移行を促し、ゲーム機本体としての勢いをつけるためにも「ハードや専用ソフトの供給に期待したい」と述べた。

10-12月期の業績

売上高:前年同期比9.5%増の2兆6965億円

営業利益:20%増の3592億円

純利益:62%増の3719億円

(業績予想修正の要因を追加して記事を更新します)
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