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実はヘッジファンド同士の暗闘か-個人投資家が「絶好の口実」に

更新日時
  • ブロック氏は「見覚えのある行動パターン」を背後に嗅ぎ取っている
  • ヘッジファンドを標的に別のファンドが仕掛けたように思えると主張

空売り投資家カーソン・ブロック氏は、ビデオゲーム販売の米ゲームストップなどの株価急騰の背後に「見覚えのある行動パターン」を嗅ぎ取っている。

  放物線を描くような株価の動きは、オンライン掲示板「レディット」の書き込みに呼応した個人投資家の買い注文の結果というよりも、ヘッジファンドを標的に別のヘッジファンドがショートスクイーズを仕掛けたように思えるという。

  マディー・ウォーターズ・キャピタルを率いるブロック氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「これらヘッジファンドとの連携があるのか知りたいところだ。何が連携に当たるのか。彼らは一線を越えたのか?面白そうだ」と語った。

ブルームバーグTVとのインタビューに応じるカーソン・ブロック氏

Source: Bloomberg)

  ブロック氏の見解は今のところ立証されていない。しかし、仮に同氏が正しいとすれば、先週起きた歴史上まれな個人投資家の反乱に見えた出来事は、ヘッジファンド間の抗争を覆い隠す絶好の「隠れみの」だったことになる。

  深刻な痛手を負ったヘッジファンド運営会社メルビン・キャピタル・マネジメントとメープルレーン・キャピタルに加え、資産家のデービッド・アインホーン氏が率いるグリーンライト・キャピタルやルネサンス・テクノロジーズが運営するファンドにも犠牲は広がった。

  だが逆サイドで利益を得たのが誰なのか、今の時点では不明だ。

  ブロック氏によると、マディー・ウォーターズもヘッジファンドによるショートスクイーズと思われるGSXテクエデュ(米国預託証券=ADR)のポジション締め上げの犠牲になった。その結果として、株式オプション市場をモニターし、より積極的にリスクを管理するポジション調整を行うため、正社員のトレーダーを採用せざるを得なくなったという。

  ブロック氏は多くの空売り投資家とは異なり、自らが詐欺まがいだと確信し、売り仕掛けを行う企業名をはっきりと開示している。通常は空売りのテーマの裏付けとなるリサーチを公表し、ツイッターでも入手できるようにしており、最近では「zer0es.tv.」で動画の公開も始めた。

  不正を暴く試みには「社会的効用」があり、レディットの書き込みの標的となっている空売り投資家と自分は一線を画すと同氏は主張。さらにウォール街のエスタブリッシュメント(既存勢力)に自分が属するとの見方を一蹴し、ゲームストップなど特定銘柄の取引過熱と株価の乱高下を受け、米証券取引委員会(SEC)に対応を強化するよう求めた。

  

原題:Carson Block Suspects Hedge Fund Coordination in Short Squeezes(抜粋)

(ブロック氏の主張を追加して更新します)
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