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EU生産のJ&Jワクチン、一部は米国で仕上げ-接種計画の遅れ懸念

  • ブルームバーグが確認した外交文書で判明、契約条件に明記
  • ワクチン接種計画にいっそうの遅れ生じる恐れ、一部加盟国が懸念

米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、欧州連合(EU)が注文した同社製の新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの一部を生産の最終工程でいったん米国に送る計画だ。これに対して一部のEU加盟国から、域内のワクチン接種プログラムにいっそうの遅れが生じる恐れがあると懸念の声が挙がっている。ブルームバーグが確認した外交文書で明らかになった。  

  EU大使らは1月27日のブリーフィングで、J&Jが欧州で生産したワクチンの一部はフィル・アンド・フィニッシュ(充てんおよび最終製剤化)のために米国へ送られると説明を受けた。この段階でワクチンは小瓶に詰められ、包装され、配布に向けて出荷される。

  同文書によれば、この作業は欧州で実行可能かどうかを大使らが質問したところ、EU高官の1人が一部を米国でフィル・アンド・フィニッシュを行うことが契約の条件に含まれていると述べ、再交渉は難しいことをにおわせた。

  ワクチンが不足する中、EUは製薬会社に対しワクチンを域外へ輸出する際に事前承認の取得を義務付けるなど神経をとがらせている。この輸出制限がJ&Jの生産プロセスにどう影響するのか明確ではなく、同社が欧州に供給するワクチンの最終工程を米国で行うため輸出する場合にも承認が必要になるのか判然としない。

  J&JとEU行政執行機関である欧州委員会の担当者にコメントを求めたが、返答はまだ得られていない。

Vaccine Production Sites in Europe

原題:J&J Raises Concern in EU With Plan to Package Vaccines in U.S.(抜粋)

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