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空売り投資家の時代、終焉か-既に逆風、レディット軍団がとどめ

  • 最大の犠牲者はアンドルー・レフト氏のシトロン・リサーチ
  • 空売り筋が市場の警察の役目を果たすと考える投資家もいる

ウォール街の空売り筋に対する攻撃はナポレオンの時代からあった。政府証券に対する空売りをナポレオンは「反逆行為」と呼んでいた。

  空売り投資家はその後何世紀にもわたり生き延びてきたが、ゲームストップ株を使った投資初心者らの反乱は、ショートポジションを組んで企業の不正などを糾弾する活動家にとどめを刺したかもしれない。

Interview with Andrew Left, Short Seller Behind Valeant Selloff on Enron Comparison

アンドルー・レフト氏

写真家:パトリックT.ファロン/ブルームバーグ

  最大の犠牲者はアンドルー・レフト氏のシトロン・リサーチだ。 同社は20年にわたり提供してきた空売り分析の提供を中止すると発表した。そのほかメルビン・キャピタルはゲームストップ株の空売りポジション解消を迫られ、カーソン・ブロック氏らはポジションを縮小、幾つかの著名ヘッジファンドは2桁台の損失を被った。

  経済の主流派や企業は空売り筋をうさんくさいハゲタカと見なしがちだが、空売り筋が市場の警察の役目を果たすと考える投資家もいる。空売りはかねて、企業の不正や疑義のある会計慣行、事業計画をあぶり出すのに役立ってきた。

  バリアント・ファーマシューティカルズ株の空売りで成功した空売り投資家のファーミ・クアディール氏は「私はまだ事業を続けており、幸運だと思っている」とした上で、根本的な問題は企業の調査、つまり「搾取や詐欺に手を染めている企業の特定」のために十分な資金を使う投資家がどんどん少なくなっていることだとの見方を示した。

Key Speakers At The Context Leadership Summit

ファーミ・クアディール氏

写真家:ブリジットベネット/ブルームバーグ

  オンライン掲示板「レディット」の「wallstreetbets」フォーラム利用者が団結して空売り筋に対抗する前から既に、空売りは指数連動ファンドの人気や長期の強気相場といった逆風に直面していた。

  空売りファンドの数は一貫して減少し、ユーリカヘッジのデータによれば3兆6000億ドル(約377兆円)規模のヘッジファンド業界で空売りに特化したファンドは120程度にすぎず、運用資産は過去2年だけで半分以下に減りわずか96億ドルになっている。

  弱気で知られるヘッジファンド運用者のクリスピン・オデイ氏は「レディット軍団が攻撃を開始する前でも市場のショートポジションは15年ぶりの小ささだった」と話した。

A Struggling Art

Short sellers are under pressure amid rising markets

Source: Eurekahedge

原題:Short Sellers Face End of an Era as Rookies Rule Wall Street(抜粋)

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