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EU、新型コロナワクチンの域外輸出を制限へ-争奪戦勃発のリスク

  • 製薬会社は事前の承認必要、EU加盟国は輸出阻止も可能に
  • EU、ワクチン接種で英国や米国に大きく出遅れ

欧州連合(EU)は新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの輸出を制限するという大胆な計画を明らかにした。EUは数百万回分のワクチン供給が不当に拒否されたと主張している。

  欧州委員会は米ファイザーや英アストラゼネカなどの製薬企業に対し、EU域内の拠点で生産されたワクチンを域外に輸出するに際し、事前に承認を取得するよう義務付ける。EUはワクチン接種が英国や米国に比べ大きく出遅れている。

  欧州委のドムブロフスキス委員(通商担当)は29日、「域内住民の保護と安全が最優先だ。現在の困難に鑑み、行動せざるを得なくなった」とブリュッセルで記者団に説明。「これは時間との競争だ。ワクチンが予定通り供給されていないため、時間を浪費するわけにはいかない」と続けた。

  この輸出制限は30日に発効し、3月末まで継続する。中・低所得国など90カ国余りの輸出に対しては適用が免除されるが、英国や米国、カナダは免除のリストに入っていない。製薬会社が事前に設定された一連の基準を達成していない場合、加盟国はワクチンの輸出を阻止することができるようになる。

  この措置でアストラゼネカとモデルナ、ファイザーがベルギーやオランダ、スペイン、フランスなどで操業する生産・充てん施設が影響を受ける。

Vaccine Production Sites in Europe

原題:EU Sets Vaccine Export Controls, Risking Global Doses Battle (3)(抜粋)

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