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カーギルやドイツ銀などを台湾ドルの投機で調査、中銀は近く処分発表

  • 台湾中銀、穀物取引に関連する110億ドルのポジションを特定
  • シティやルイ・ドレフュスも台湾ドルでの投機に関与-関係者

台湾ドルの昨年の高騰で投機を行い、中央銀行による為替相場の変動抑制努力を妨げたとして、カーギルドイツ銀行など複数の主要外国企業が当局の調査を受けている。

  中央銀行は先週の声明で、アジアの大手食品商社8社が外国銀行6行の支援を受け、昨年7月末時点で台湾ドルのデリバラブルフォワードで合計110億米ドル(約1兆1500億円)のポジションを構築したと指摘した。事情に詳しい複数の関係者によると、カーギルとルイ・ドレフュスは、ドイツ銀やシティグループJPモルガン・チェース、スタンダードチャータードと共に関与したという。関係者は公に発言することが認められていないとして匿名を条件に話した。

  事情を知る関係者1人によると、INGグループオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)も調査を受けている。

  中銀によると、このポジションは台湾ドルで投機を行うため、意図的に台湾部門を介して取引された海外の現物の穀物取引をベースに構築されたもので、市場の安定に影響を与えた。中銀は企業名を特定しなかったが、これらの企業は昨年7月末までにこの取引を停止していた。中銀は近く、4行に対する処分を発表する。他の2行とは既に和解している。

Taiwan's currency has been rising against U.S. dollars since mid-2019

  金融当局は穀物商社を制裁できないが、財務省や主要な金融規制当局など他の機関が調査を進められるよう詳細な情報を伝える準備をしている。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、少なくとも一部の取引は、台湾ドル上昇から利益を得るよう具体的に設計されており、急激な通貨高の抑制に取り組んでいる台湾中銀に真っ向から挑戦するものだった。

  中銀はブルームバーグの取材に対し、声明以外の内容にはコメントしなかった。

  ドイツ銀行とJPモルガン、シティグループ、ANZ、カーギルはコメントを控えた。スタンダードチャータードの広報担当は、規制プロセスに関わる問題だとしてコメントできないと述べた。INGはコメントしなかった。ルイ・ドレフュスは台湾当局から接触を受けていないとし、それ以上のコメントは避けた。

  台湾ドルは昨年7月末までの1年間に6%強上昇し、アジア通貨では最大の値上がりだった。

原題:
Cargill, Deutsche Among Firms Taiwan Accuses of FX Speculation(抜粋)

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