デイトレーダーらにアドバイス、「宿題をしろ」-資産家キューバン氏
Sonali Basak-
損失を被ることもゲームの一部、リスクは学習経験
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株価を動かすツールを小規模トレーダーらが利用できるようになった
資産家で投資家のマーク・キューバン氏のデイトレーダーらへのアドバイスは、「宿題をしなさい」だ。
ゲームストップなどレディットの掲示板で取り上げられた銘柄に殺到する投資初心者の行動について同氏は、「危険なことではあるが、損失を被ることも時にはゲームの一部だ」と述べた。
キューバン氏はインタビューで、「ある銘柄を買うとともにそれを大きく喧伝(けんでん)することは、大昔から株価を動かすやり方だった」が、「今は、そのツールを小規模トレーダーらが利用できるようになり、そうした投資家に力を与えている」と指摘した。

マーク・キューバン氏
写真家:Martina Albertazzi / Bloomberg
同氏自身はそうした熱狂の対象となっている銘柄には投資しないとした上で、初心者らにはは高リスクの取引について「宿題をする」ようにアドバイスした。
リスクについて同氏は、「それも学習経験の一つだ」と述べた。「外国為替取引よりもはるかに危険度は低い」と付け加えた。
ゲームストップなどの銘柄はプロの投資家の想像を絶するような上昇を演じ、規制当局の目を引くに至っている。
キューバン氏は、規制当局は特定の株の上昇が「風説の流布」スキームであるかどうかを監視する必要があると指摘。「そうでないならば、投資銀行が目標株価を持って顧客に電話をかけて強い買いを勧めるのと違いはない」との見方を示した。
原題:Mark Cuban’s Advice for Day Traders Who ‘Get Long and Get Loud’(抜粋)
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