米GDP10-12月速報値、4%増に急減速-個人消費が予想下回る
Reade Pickert
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米経済成長は2020年10-12月(第4四半期)に大幅に鈍化した。前四半期には過去最大の成長率を記録していた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で労働市場が打撃を受け、消費能力や支出への意欲が抑制された。
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成長率は前期を大きく下回ったものの、昨年初めに終わった10年に及ぶ景気拡大期の平均値は上回った。
成長鈍化は主に個人消費の急減速を反映。米経済の最大部分を占める個人消費は、7-9月に41%急増していた。10-12月は2.5%増で、予想の3.1%増も下回った。
FHNファイナンシャルのチーフエコノミスト、クリス・ロー氏は成長減速について、「消費者の支出の勢いが止まったことが主因だ」とリポートで指摘した。
一方、設備投資は13.8%増と堅調が続いた。機器投資が強かった。住宅投資は33.5%増えた。
10-12月は在庫の寄与度が小さかったことも、GDPが予想を下回る一因となった。ただし、これは今後数カ月の生産拡大につながる見通しだ。
実質GDPは前年同期比では2.5%減少した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Economic Growth Moderated to 4% in Final Quarter of 2020(抜粋)
(統計の詳細を追加し、更新します)
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